背中にライフルを搭載したロボット犬を海兵隊の特殊部隊が試験運用中
特殊部隊「アメリカ海兵隊特殊作戦コマンド(MARSOC)」が、背中にライフルを搭載した四足歩行無人地上兵器を試験運用していると報じられました。
Rifle-Armed Robot Dogs Now Being Tested By Marine Special Operators (Updated)
https://www.twz.com/sea/rifle-armed-robot-dogs-now-being-tested-by-marine-special-operators
Robot dogs armed with AI-targeting rifles undergo US Marines Special Ops evaluation | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2024/05/robot-dogs-armed-with-ai-targeting-rifles-undergo-us-marines-special-ops-evaluation/
以下がロボット犬の映像。
この兵器はGhost Roboticsのロボット「Q-UGV」にOnyx Industriesの銃システムを統合したものだそうです。
Ghost Roboticsは以前からアメリカ軍にロボットを提供していた企業です。2021年にはOnyx Industriesとは別の企業の兵器を搭載したモデルが現れました。
銃器装備の犬型ロボットが登場、「来るべき時が来た」と海外紙 - GIGAZINE
今回Ghost Roboticsのロボットに統合されたOnyx Industriesの銃システムはAIを搭載していて、人やドローン、車両などを自動的に追跡できるほか、人間のオペレーターにターゲットの情報を教えることもできるそうです。ただし、射撃のスイッチだけは人間の手に委ねられています。
Onyx Industriesによると、MARSOCでは少なくとも2台のロボットがテストされていて、1台は7.62x39mm弾、もう1台は6.5mmクリードモアを装填可能な銃を搭載しているとのこと。同社の事業開発責任者であるエリック・シェル氏は「トンネル工事と境界警備のために使用されている」と述べましたが、それ以上詳しい情報は伏せられています。
自律型兵器の使用に関する倫理的な懸念がある中、MARSOCはロボット使用に関して「武器化されたロボット犬は現在評価中の多くのユースケースの1つに過ぎず、自律型兵器に関する国防総省のすべての方針を認識しており、それを順守しています」と述べました。
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