レビュー

ロックマンエグゼ風デッキ構築アクションゲーム「Duelists of Eden」レビュー、前作「One Step From Eden」の対人特化版でリアルタイムのバトルアクションが楽しめる


4×4のタイルが横に2つ並んだフィールド上を自由自在に動き回り、スペルを駆使して相手のHPを削るデッキ構築アクションゲーム「Duelists of Eden」が2024年3月8日に登場しました。ロックマンエグゼに影響を受けて作成したという前作「One Step From Eden」からローグライク要素をなくして対人特化に作り替えたバージョンとのことで、どんなゲームなのか実際にプレイして確かめてみました。

Steam:Duelists of Eden
https://store.steampowered.com/app/1664200/Duelists_of_Eden/?l=japanese


Duelists of Edenは、前作「One Step From Eden」の後の世界という位置づけのゲームです。戦闘スタイルやキャラクターなどを一部引き継ぎつつ、ローグライク形式でスペルを集めて強くなるスタイルから対人戦特化型へと大きくゲームスタイルが変化しました。スペルやキャラクターは最初からほぼすべてが解放されているので、好きなキャラとスペルを自由に組み合わせてバトルに挑むことができます。

以下の動画を見ると、Duelists of Edenがどんなゲームなのかが大まかにわかります。以下ゲームの対戦相手は世界のどこかに住む人間のプレイヤーです。

4×4マスのフィールドを自由自在に動き回りスペルを駆使して敵を倒すロックマンエグゼ風アクション「Duelists of Eden」レビュー、戦闘シーンはこんな感じ - YouTube


Duelists of Edenを初めて起動すると、まずはチュートリアルが始まります。「サフロン」というキャラクターを使い、全6回のチュートリアルでキャラの動かし方やスペルの使い方を学べます。以下はDuelists of Edenの戦闘シーンで、青い4×4のタイルはプレイヤーが移動できる自陣、右側の赤い4×4タイルが敵陣です。


画面上部およびキャラクターの下に表示された数字が体力です。攻撃して相手の体力を0にすれば勝ち。


画面の左下に表示されているのが「スペル」です。スペルには「攻撃」を行うものや「回復」を行うものなどいろいろな種類があり、デッキに入れたものからランダムで「Aボタン」と「Bボタン」の枠にそれぞれに1枚ずつ自動で補充されます。枠内の「1」という数字はスペルが消費するマナを、枠外下にある「1」や「6」という数字は敵に与えられるダメージ量を表しています。


スペルの左に表示されているのが「デッキ」。AボタンまたはBボタンで何かスペルが使用されると、デッキから順番にスペルが補充されます。


スペルの右に表示された青いバーが「マナ」です。スペルや後述する「武器」を使うことで消費され、基本的に時間経過と共に回復します。


「移動」と「スペルの使用」のほかに、プレイヤーができる操作がいくつかあります。ひとつはマナを1消費して敵のスペルを避ける「ドッジ」です。ドッジの発動時間は短いですが、うまく使えば「相手の攻撃モーションを見て避ける」という動きが可能です。


もうひとつが「シールド」です。シールドは、体力バーの下にある「シールドバー」の数字を消費して展開し、敵の攻撃を防御するスキルです。


シールドを展開している間はシールドバーの数字を爆速で消費するので、いつまでも展開しておくことはできません。おまけに、シールド展開中にシールドバーの残数を超えるダメージを受けてしまうと「シールドブレイク」状態になり、2秒間スタンしてしまいます。


また、敵の攻撃が当たる瞬間にシールドを解除することで「パリィ」を発動し、シールドバーの数字を減らさずに敵の攻撃を防ぐことができます。このように「シールド」や「パリィ」を使えばダメージを受けないようにすることが可能ですが、状態異常は防げません。


さらに、各キャラクターはそれぞれふたつの「武器」を所有しています。サフロンのメイン武器は「スパークラー」というもので、マナを1消費して前方にまっすぐ飛ぶ弾を放つことができます。


サフロンのサブ武器は「スパークテックス」です。マナを1消費して、4タイル前方を十字に攻撃する弾を放てます。これらの武器は戦闘中いつでも使用することが可能。キャラクターによって武器の特性が全然違うので、キャラクターの武器を生かせるスペルをできるだけデッキに入れるなどの戦略がとても重要になってきます。


チュートリアルを終えるとホーム画面に移動します。Duelists of Edenで遊べるゲームモードは「ランクマッチ」「アンレート」「トレーニング」「カスタム」「ローカル」の5種類です。


使えるキャラクターは、前作にも登場した「サフロン」や「セリシー」たちに加え、今作で新規登場した「ハリッサ」など合わせて15種類です。いずれもゲーム開始時からアンロックされています。


赤枠で囲ったものが「デッキ」です。デッキは各キャラクターごとに異なる内容の初期デッキが用意されていますが、対戦を始める前に、まずは自分で一からデッキを作成してみることをオススメします。


とはいえ、デッキ作成前にまずはスペルと各キャラクターの武器の特性をつかまねばなりません。最初に選ぶべきは、スペルと武器の両方を実際に使いながら学べる「トレーニング」です。プレイしたいキャラクターを選び、「トレーニング」「スタート」の順に選択します。


トレーニング画面はこんな感じ。動かない敵を相手にスペルや武器を試し撃ちできます。


スペルの内容を確認するため、まずは画面左上の「デッキ表示」をクリック。


すると、「Duelists of Eden」に登場するほぼすべてのスペルがまとめて表示されます。この中から好きなものをデッキの中に入れることができます。


スペルの左上に書かれた青い数字が「消費マナ」、右下の赤い数字が「相手に与えるダメージ」を指しています。


スペルにカーソルを合わせると、そのスペルが発動する様子をアニメーションで表示してくれるので、実際に使ったときにどうなるのかがイメージしやすいです。

ロックマンエグゼ風アクション「Duelists of Eden」のデッキ編集画面ではスペルがアニメーションで表示される - YouTube


試し撃ちしたいスペルを選んだら「終了」を選択。


好きなだけ試し撃ちします。


トレーニングを終えてスペルの特性をつかめたら次にデッキ作成です。ホーム画面からデッキを作成したいキャラクターを選択した状態で「デッキ変更」を選択します。


続いて「新しいデッキ」を選択。


全スペルの中から好きなものをデッキに入れます。どんなスペルでもデッキに入れられますが、入れられるスペルの下限枚数が「8枚まで」、上限は「10枚まで」と定められています。また、最初は一部のスペルがロックされていますが、対人戦を10試合ほどこなしてレベル10に到達すればすべて解放されます。


スペルを選び終わったら「スリーブ」を選択。


好きな絵柄をスリーブに設定します。


デッキの初期名は「New Deck」ですが、日本語を含めた好きな名前に変えることも可能。


デッキを作り終えたら、いよいよ対人戦です。ランクマッチはレベル15になるまで解禁されないので、最初はアンレートを選んで「マッチング開始」を選択します。なお、レベル10まではCPUとマッチする可能性があります。


しばらくするとCPUとマッチングしました。


CPUとのバトルを動画に収めました。

ロックマンエグゼ風アクション「Duelists of Eden」の対CPU戦はこんな感じ - YouTube


バトルを終えると経験値およびポイント(SP)が手に入ります。リザルト画面では相手に「GG(Good Game)」というあいさつを送れるほか、同じ対戦相手と連戦する「リマッチ」を選ぶことができます。


レベル10に到達したら人間のプレイヤーとマッチしました。見知らぬ誰かとのリアルタイムの戦闘が始まります。


相手が人間のプレイヤーだと、バトル開始前に10秒ほどの待機時間が設けられ、この間に相手のデッキの中身をすべて確認することができます。この時間内に「相手がどんなコンボを使ってくるのか」を予想できればかなり優位に立てます。


人間とのバトルを動画化しました。

ロックマンエグゼ風アクション「Duelists of Eden」の対人戦はこんな感じ - YouTube


相手が生身の人間なので、自分の意図した攻撃がうまくはまった時の快感や、相手にしてやられたときの悔しさはCPU戦とは段違いです。


こなれてきたら「ランクマッチ」にチャレンジ。ランクマッチはシーズン制になっていて、最低のアイアンから最高のマスターまで7段階のレート帯が設けられています。トップ層は名前とレートも公開されます。


ランクマッチの様子はこんな感じ。アンレートとバトル形式ほぼ同じですが、同じ人とリマッチできるのは最大2回までという制限があります。

スペルを駆使して敵を打ち倒す「Duelists of Eden」でランクマッチをプレイしてみた - YouTube


バトルを通じて獲得したSPは「ショップ」で使用可能。


キャラクターの色合いを変える「カラー」


キャラクターのスタイルを変える「スキン」


プロフィールの背景画像を変える「バナー」をSPで購入することができます。


バナーの設定画面はホーム画面左上のプロフィールからアクセスできます。プロフィールではレベルの進行度に応じた報酬も受け取れます。


今回は主にサフロンでプレイしましたが、「Duelists of Eden」はキャラクターによって武器の特性が異なるので、戦闘のスタイルもキャラクターによって大きく変わります。

たとえば以下の「セリシー」というキャラクターは、3タイル前方にダッシュして横3タイルを攻撃する「フェアフローズン」と、4タイル前方に剣を落とし、剣に触れると周囲を攻撃する「ヘイルブレード」という武器を持っています。どちらも「周囲を攻撃する」という特性を持っているので、敵陣に踏み込んだり、自分の周囲を攻撃したりするスペルとの相性が良いキャラクターです。

「Duelists of Eden」のキャラクター「セリシー」の武器はこんな感じ - YouTube


「ヘーゼル」というキャラクターは、正面にブロックを作り、ブロックからさらにタレットを召喚する「メカレンチ」と、命中した対象を上方向に移動させる波を出す「ディビエイト」という武器を持っています。

「Duelists of Eden」のキャラクター「ヘーゼル」の武器はこんな感じ - YouTube


オブジェクト設置型キャラということで「オブジェクトを出すスペルばかり入れていれば強いのでは?」と考えて構築したデッキが以下。ほとんどオブジェクト設置型スペルで埋め尽くしました。


実際に戦ったところボロ負け。オブジェクトを設置できたはいいものの、オブジェクトの体力が低く簡単に壊されてしまい、こちらはマナ不足で何もできなくなるというオチでした。オブジェクト設置型スペルをいくつか減らして動きを止めるようなスペルをいくつか入れてみるといいかも。

「Duelists of Eden」でオブジェクト設置型武器を持っているキャラクター「ヘーゼル」のデッキをオブジェクト設置型スペルで埋めてみた - YouTube


CPUとの対戦のみだった「One Step From Eden」とは違い、「Duelists of Eden」は人間との勝ち負けを競うシビアなゲームに変貌を遂げているので、前作のプレイヤーにとっては好き嫌いが分かれることもあるはず。ただし根本的な戦闘スタイルはほとんど同じなので、前作をプレイして「対人戦があれば」と思っていた人、未プレイでも「ロックマンエグゼが好き」という人には刺さりそうなゲームという印象を受けました。


Duelists of EdenはSteamにて税込580円で販売されています。

Steam:Duelists of Eden
https://store.steampowered.com/app/1664200/Duelists_of_Eden/?l=japanese

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in レビュー,   動画,   ゲーム, Posted by log1p_kr

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