Steam Deck OLEDを常時点灯したら何時間で焼き付きが発生するのか?
Steamのゲームをプレイすることに特化したLinuxベースの携帯ゲーミングPC「Steam Deck」のOLED版を1000時間以上点灯させるとどれくらいで焼き付きが発生するのか、YouTuberのWULFF DEN氏が検証しました。
The OLED Steam Deck Burn-In video 🔥 - YouTube
Steam Deck OLED sees burn-in after 1,500-hour stress test — reducing brightness recommended to avoid damage | Tom's Hardware
https://www.tomshardware.com/video-games/handheld-gaming/steam-deck-oled-sees-burn-in-after-1500-hour-stress-test-turning-down-brightness-recommended-to-avoid-burn-in
一般的なOLED(有機EL)スクリーンでは、静止画像を長時間表示させ続けることで画面に残像が残る「焼き付き」が発生することがあります。WULFF DEN氏がNintendo Switchの有機ELモデルで検証した際には、点灯開始から3600時間くらいで焼き付きが発生したことが確認されています。
WULFF DEN氏はSteam Deckの明るさをHDRではなくSDRに設定し、SDR設定における最高輝度の「600ニト」で固定。この状態で画面を点灯しっぱなしにして放置したところ、およそ1500時間(約63日)で焼き付きが発生したそうです。
Steamのゲームには長時間同じUIを表示し続けるゲームが多くあるため、WULFF DEN氏は「Nintendo Switchで3600時間という長さを気にする人はいないでしょうが、Steam Deckでは話が違ってきます」と指摘し、何千時間も同じゲームをプレイするような人は焼き付きに注意するよう警告しました。Nintendo Switchの方が大幅に長くなった原因については、Nintendo Switchの明るさは最大400ニトであり、600ニトで固定したSteam Deckよりも消費電力を抑えられたためだと考えられるとのこと。
ちなみに、最も速く焼き付きを発生させるにはカラーを黒と白で交互に切り替えるといいそうです。
また、Steam Deck OLED版のサブピクセルは「緑色は大きく、青色は大きなものが2種類ある」という特徴を持っていますが、これは青色LEDの発光効率が緑と赤よりも大幅に低いことが理由。ただし本来であればサイズの小さい赤の方が焼き付きが発生しやすいそうですが、今回はなぜか青の焼き付きが若干多いように感じたとのこと。
WULFF DEN氏は焼き付きが発生したスクリーンをSteam Deckの1年保証で交換してもらえる可能性があることに言及し、「何千時間も同じゲームをプレイするような人は、HDRをオフにするか、明るさを少し下げることを検討してください」と述べました。
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