ハードウェア

LenovoがまるでSFな「透明ディスプレイのノートPC」を発表、修理しやすくなったThinkPadも登場


2024年2月26日からスペインのバルセロナで開催されているテクノロジー見本市・MWC Barcelona 2024で、Lenovoが透明なディスプレイに画面を投影するノートPCのコンセプトモデルを発表しました。同時に、修理や部品の交換が簡単にできるようになったThinkPadシリーズも公開されています。

Lenovo’s Cutting-Edge ThinkPad and ThinkBook Laptops Pave the Way for AI PC Innovation at MWC - Lenovo StoryHub
https://news.lenovo.com/pressroom/press-releases/lenovos-cutting-edge-thinkpad-and-thinkbook-laptops-pave-the-way-for-ai-pc-innovation-at-mwc/

Peering through Lenovo’s transparent laptop into a sci-fi future - The Verge
https://www.theverge.com/24082244/lenovo-concept-transparent-laptop-mwc-2024-drawing-tablet

MWC 2024: Lenovo’s ThinkPads get faster and easier to use - The Verge
https://www.theverge.com/2024/2/25/24081225/lenovo-thinkpad-thinkbook-laptops-mwc-2024

China's Lenovo shows off a laptop with a see-through screen
https://www.cnbc.com/2024/02/25/chinas-lenovo-shows-off-a-laptop-with-a-see-through-screen.html

今回LenovoがMWC 2024で発表したThinkBook Transparent Display Laptopは、17.3インチのMicroLEDによる透明な画面やタッチセンサー型キーボードを搭載したノートPCのコンセプトモデルです。


ディスプレイは透明度が最大55%で、後ろから画面の表示が見えます。


透明度は表示が黒ければ黒いほど高く、白くなるほど不透明になります。ピーク輝度は1000nitで、解像度は720pです。


背面にはカメラが搭載されており、AIと組み合わせてディスプレイの背後にある物体を識別して関連した情報を表示することが可能。


Lenovoは、実物の家を見ながら建築家が増築のデザインをするような建築シーンなどが、用途として想定されていると説明しました。


キーボードは投影式で未来感がありますが、使い勝手はあまりよくないとのこと。実際に触ったIT系ニュースサイト・The Vergeは「ご想像のとおり、タイピングするのはイライラします。簡単なテスト文章を書こうとして、無数のタイプミスをしてしまいました」と報告しました。


描画タブレットとしての機能も備えており、スタイラスを近づけるとキーボードが消えます。描画タブレットとしての使用感はまずまずで、The Vergeはキーボードとして使うよりも合理的だと評しました。


同時に、Lenovoは ThinkPad Tシリーズの次世代機である「ThinkPad T14 Gen 5」「ThinkPad T14s Gen 5」「ThinkPad T16 Gen 3」も発表しました。いずれもプロセッサーにIntel Core Ultraを採用しているほか、ThinkPad T14 Gen 5はAMD Ryzen 8040のオプションも用意されています。

以下は、ThinkPad T14s Gen 5です。


3機種ともメモリは最大64GB、ストレージは最大2TBで、「ThinkPad T14 Gen 5」と「ThinkPad T14s Gen 5」は画面が最大14インチの2.8K有機EL(OLED)ディスプレイなのに対し、「ThinkPad T16 Gen 3」は画面が最大16インチ/4Kとなっています。

「ThinkPad T14 Gen 5」と「ThinkPad T16 Gen 3」の最大の特徴は、これまでより修理しやすいように設計されている点です。具体的には、バッテリーがケーブル不要のコネクター式となっているほか、RAM、SSD、ワイヤレスWAN(WWAN)もソケット化された「お客様による交換可能部品(CRU)」となっています。


Lenovoは他にも、2種類のノートPCを新しく発表しています。そのうちの1つは、ThinkPad X12取り外し可能タブレットシリーズの次世代機「ThinkPad X12 Detachable Gen 2」です。


そして、もう片方は「Lenovo ThinkBook 14 2-in-1 Gen 4」です。


Intel構成のThinkPadはすべて2024年4月以降に店頭に並び、価格は1199ドル(約18万円)からとなる見通し。一方、AMD構成のThinkPad T14 Gen 5の価格は949ドル(約14万円)からで、2024年5月に登場予定です。また、ThinkBookは2024年3月に登場し、価格は1169ドル(約17万5000円)です。

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in ハードウェア, Posted by log1l_ks

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