「Google マップ」から1億7000万件以上の偽レビューが新アルゴリズムによって削除される
Googleが導入した新しい機械学習アルゴリズムにより、「Google マップ」にまん延していた偽レビューが大量に削除されたことがわかりました。
How machine learning keeps contributed content helpful
https://blog.google/products/maps/how-machine-learning-keeps-contributed-content-helpful/
Over 170 million fake reviews were removed from Maps and Search thanks to Google's new algorithm | TechSpot
https://www.techspot.com/news/101878-over-170-million-fake-reviews-removed-google-2023.html
Googleによると、Google マップに投稿されたレビューはモデレーションシステムによる審査を施し、審査を終えて公開された後も、不審なアクティビティがないかどうかについて長期的に監視しているそうです。
Googleが新たに導入したのは「疑わしいレビューのパターンを以前より迅速に検出する機械学習アルゴリズム」です。このアルゴリズムはレビューやレビュー投稿主のアカウントを監視し、「レビュワーが複数のサービスに対して同じレビューを残したかどうか」や「あるサービスに星1や星5のレビューが突然急増したかどうか」といったシグナルを検出して、疑わしいレビューの特定に役立つ情報を提供するとのこと。
Googleがこのアルゴリズムを導入したことにより、2023年には前年よりも45%多い1億7000万件以上の偽レビューを削除することに成功したそうです。
機械学習アルゴリズムを活用した事例としては、最近偽の5つ星レビューが急増した加盟店からの報告を分析し、どのようなカテゴリのビジネスがターゲットにされているかなどのパターンを突き止め、悪質な偽レビュー仲介業者からターゲットにされたビジネスを守る手助けをしたことなどがあげられています。
この例ではGoogleの調査チームがわずか数週間で500万件以上の偽レビューの試みを摘発し、関連する悪質なアカウントを無効化して数百の企業に保護を適用したとのことです。
Google マップの主任ソフトウェアエンジニアであるダン・プリチェット氏は「急速に変化する世界においてGoogle マップに投稿される情報の正確性を維持するため、私たちはテクノロジーと熟練したオペレーターを併用し、悪質業者と戦うために幅広い業界と定期的に協力しています」と述べました。
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