Googleマップに生成AI利用で場所を探す機能が新登場
Googleマップが生成AIを取り込み、使い勝手が大幅に向上することを、Googleマップ担当バイスプレジデントのミリアム・ダニエル氏が報告しています。
Google Maps: New Generative AI feature coming to Local Guides
https://blog.google/products/maps/google-maps-generative-ai-local-guides/
Google Maps is getting ‘supercharged’ with generative AI - The Verge
https://www.theverge.com/2024/2/1/24057994/google-maps-generative-ai-llm-local-guide-search
ダニエル氏によると、生成AIが組み込まれたGoogleマップを使うと、2億5000万件を超える場所に関する詳細情報と、3億人以上から寄せられた信頼できる口コミ情報を大規模言語モデル(LLM)が分析し、どこに行くべきかをただちに提案してくれるとのこと。
たとえばサンフランシスコを訪れて、掘り出し物のヴィンテージ品を探しているとします。これまでなら「サンフランシスコ ヴィンテージショップ」などのフレーズを使って探していたところですが、今後は「サンフランシスコでヴィンテージがありそうなところ」のような自然文で問いかけるだけで、Googleマップが近くのお店や場所に関する豊富な情報と、コミュニティに寄せられた写真・評価・レビューをもとに、信頼できる情報を提案してくれるようになります。
検索結果は「衣料品店」「レコード店」「フリーマーケット」のようにカテゴリ別に表示され、それぞれ、写真やレビューの要約などとともに、なぜ提案したのかがわかる理由が示されます。
また、続けて「ランチはどうかな?」のように問いかけると、ヴィンテージ好きという情報を保ったまま、その雰囲気に合ったようなお店を提案してくれるとのこと。
突然雨が降ってきて予定がダメになったときでも、「雨の日のアクティビティは?」と尋ねれば、屋内でできるアクティビティ候補が表示されます。さらに「家族でできるものを」と情報を足すと、ボウリング場や児童館などの場所が表示され、過去に訪問した人のレビューが読めます。
これらの機能は、まずはアメリカ向けに2024年2月初旬からスタートするとのこと。他地域での展開予定は不明です。
なお、ニュースサイトのThe Vergeは、従来通りのGoogleマップにある検索ボックスに「サンフランシスコ ヴィンテージ」と入力した結果とどう違うのかが不明だと指摘した上で、おそらく近い店舗のリストを表示するのではなく会話的なものになるのだろうと予測しました。
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