味噌だれだくだくの味噌カツ丼と土鍋に入った玉子入り味噌煮込みうどんが魅力の老舗料理店「岩正」試食レビュー、両方食べて1400円の高コスパが魅力で名古屋めしを一気に楽しめる

「名古屋めし」と聞くと味噌だれたっぷりの「味噌かつ」や味噌とだしでうどんを煮込んだ「味噌煮込みうどん」などの味噌料理が真っ先に思い浮かびます。「味噌料理をたくさん食べたいな～」と考えて調べていたところ、名古屋市にある老舗料理店「岩正(いわしょう)」では味噌かつを卵でとじてご飯にのせた味噌カツ丼や、土鍋に入った熱々のみそ煮込みうどんを比較的安価に食べられるという情報を発見。インターネット上では「連日行列ができている」という情報も得られたので、一体どんな味の味噌料理を食べられるのか確かめるべく、実際に名古屋まで行って食べてきました。

岩正は名古屋市営地下鉄桜通線の車道(くるまみち)駅から歩いて数分の位置にあります。店の近くには専用駐車場が5台分確保されています。営業時間は11時～15時で定休日は火曜日です。


土曜日の12時45分頃に岩正に到着。緑色ののれんには「手打」と記されています。この時点では行列はできておらず、すんなり入店できました。

入店して着席。壁には味噌煮込み(味噌煮込みうどん)のメニューが掲げられています。味噌煮込みうどんは基本が税込700円で、トッピングの種類によって値段が変わります。

反対側の壁には牛丼や味噌カツ丼などの丼メニューが掲げられていました。今回は味噌カツ丼(税込650円)と玉子入りの味噌煮込みうどん(税込750円)を注文しました。

注文してから数分で味噌カツ丼が提供されました。味噌カツ丼はトンカツに味噌だれをかけて食べる「味噌カツ」とトンカツを玉子でとじてご飯にのせる「カツ丼」が合わさったような一品で、ご飯のうえに玉子でとじて味噌だれもかけたトンカツがのっています。

見た目から「味噌がたくさんかかって塩辛いのでは？」と想像していたのですが、実際に食べてみると塩辛さよりも甘味や味噌のうま味、酸味、わずかな苦味などが目立つ味付け。衣は玉子と味噌だれを吸ってふにゃふにゃになっており、「肉が衣で包まれている」というよりは「肉が味噌だれに包まれていて、そこに油で揚げたパン粉のこってり感も加わっている」といった感じ。肉は歯切れ良くパクパク食べ進められます。

味噌カツの部分はかなり味が濃いので米もどんどん食べ進められます。「味噌カツ部分を食べて味噌の味を堪能し、味噌だれの味の濃さを和らげるために米を食べ、濃い味噌だれをもう一度味わいたくなる」というループを繰り返しているうちにいつのまにか丼が空っぽになっていました。

卓上にはたくあんも用意されているので、口の中をさっぱりさせつつ食べ進められるのもうれしいポイントです。

味噌煮込みうどんは土鍋に入った状態で提供されました。まだスープがふつふつと泡立っています。

まずスープから飲んでみると、味噌のうま味とだしのうま味の相乗効果で非常に強いうま味を感じます。味噌由来と思われるわずかな酸味でキリッと引き締まった味になっているのもグッド。

手打ちのうどんは平たい形状で少し硬め。提供された後も熱々の土鍋で加熱され続けているわけですが、でろーんとのびてしまうことがなく、少し歯ごたえのある硬めの状態を最後まで保っていました。

玉子は半熟で、白身を割ると黄身が飛び出してきました。

黄身と一緒にうどんを食べると、まろやかな味わいになります。基本の味噌煮込みうどんに50円追加するだけで2種類の味を楽しめるようになるので、玉子トッピングはかなりオススメです。

味噌煮込みうどんはうま味が非常に強く、塩味はうま味の後ろに隠れています。このためスープの塩辛さが気になる瞬間が皆無。最後まで味噌の味を楽しみながら飲み干せました。

なお、土曜日の12時45分に到着した際には待ち時間なしで入店できましたが、13時半頃に食べ終わって外に出ると行列ができていました。岩正に行く際は少し並ぶ可能性があることを覚悟しておく必要があります。

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