試食

うどんの神髄を知るべく香川県の食べログ上位5軒を食べ歩いてみました


香川県と言えばうどん、うどんと言えば香川県というほどうどんが有名で、香川県人は平均して2日に1食うどんを食べる、自他共に認める「うどん県」です。他県の人間から見ると「そんなにうどんを食べなくても……」と思ったりもしますが、香川県には他の地域よりもはるかに多くのうどん店がひしめいており、ハイレベルな競争が行われているようです。実際香川県のうどんがどれほどハイレベルなのか知ってみるために、口コミグルメサイト「食べログ」で香川県内でのランキング上位5店「長田 in 香の香(ながた いん かのか)」・「谷川米穀店」・「蒲生うどん」・「上戸(じょうと)」・「須崎」の5軒を食べ歩いてみることにしました。

香川のうどん(饂飩) ランキング [食べログ]
http://tabelog.com/kagawa/rstLst/udon/?Srt=D&sk=%E3%81%86%E3%81%A9%E3%82%93&SrtT=rt

恋するうどん県 - うどん県。それだけじゃない香川県
http://www.my-kagawa.jp/udon-ken/

今回は効率よく回るため、県内の西から東に向けて上戸・須崎・長田 in 香の香・蒲生うどん・谷川米穀店の順番で回りました。5店舗の定休日を避けるには第三月曜・水・木・土・日以外を選べばOK。

ということで、まずは上戸に到着。


目の前には瀬戸内海が広がっています。


さっそくお店の中へ。


メニューはかけうどん・冷ぶっかけうどんなどがあります。今回はスタンダードなかけうどん小1玉(税込220円)を注文


お店に到着したのは朝8時台、多くの人が朝食中でした。


かけうどん小1玉はセルフ形式で、天かす・青ねぎなどを自分でかける方式。


麺は少し角張っていてやや太く、香川ではオーソドックスなものと言えそう。


麺の表面は滑らかで、食べるともっちりとしたかみ応え。「これぞさぬきうどん」という麺だと言えそうです。


だしは他のお店よりもいりこがしっかり効いており、好きな人ははまりそうな味。煮干しを使ったラーメンで有名な「伊藤」という店は口に残るような独特なクセがありますが、上戸のだしには煮干しのクセがほとんど感じられず旨味がしっかり出ていました。


次に向かったのは三豊市(みとよし)にある須崎。食べログの香川県うどんランキング5位の店です。このお店は食料品店を兼ねており、左が食料品店で、右側の入り口から入るとうどんを買うことができます。


看板がとてもシンプル。


開店時にすでに行列ができており、どんどんお客さんがお店に入っていきました。


左側の入り口から入ると食料品店でした。


列に並んでいる最中に、メニューを選びます。メニューは大(税込320円)か小(税込み200円)のみで、温かい麺と冷たい麺を選ぶことができます。


行列に並んでいると、飼い猫が座布団の上で涼んでいました。


うどんは夫婦二人で作っているようです。行列の1番前に着いたら、メニューをオーダー。このお店はかまたまの評判が良いとのことで、小を温かい麺で注文します。


うどんを受け取ったらセルフのコーナーへ。


しょうゆ・青ねぎ・しょうが・味の素・七味、さらには追加で、温泉卵(税込60円)か卵(税込30円)を追加出来ます。かまたまにするために卵を追加。


だしじょうゆ・ねぎ・しょうが・卵を温かいうどんに載せたらひとまず完成。


店内には飲食スペースがなく、駐車場にある椅子に腰掛けてうどんを食べます。


うどんが温かかったので、白身が少し固まっています。


固まった部分はこんな感じ。


食べてみると、卵がほんの少し固まり、かなり柔らかい親子丼の卵のような味にも感じられます。だしじょうゆ・しょうが・ねぎのみながら、かなり奥深い味に仕上がっていました。


麺は中がもちっとした食感で、茹で具合が絶妙。最後まで麺のコシがなくなってしまうことはありませんでした。


うどんを食べた後の汁も全部飲んでしまいました。


続いて3軒目は、善通寺市にあるにある長田 in 香の香。食べログの香川県うどんランキングでは堂々一位のお店です。


朝9時からの営業で、釜あげうどんが有名なお店。


10時頃に訪れたにも関わらず、店内はお昼時のようなにぎわいでした。


メニューは釜あげか釜あげの冷やしのみ。今回は温かい釜あげ小(税込250円)を注文します。


レジでお金を渡すと、番号札が渡され、温かいだしがテーブルに置かれます。


うどんをゆでる機材はかなり大きめ。


待つこと7分ほどで釜あげ小が到着。


うどんの表面は少し溶けている様子。温かいゆで汁に浸かっているので、伸びないうちにすぐに食べてみます。


せっかくなので麺のみで食べてみると、わずかな麺の塩加減と小麦の味だけで成立してしまうようなハイクオリティな麺。お湯に浸かっていながらも麺の結合はしっかりとしていて、コシがあります。


麺の真ん中はアルデンテのようになっていました。


たれはやや魚介の味が効いた味付け。にんべんなどの関東のメーカーの作るダシの味に近い印象を受けました。


4軒目の坂出市にある蒲生うどんは、香川県食べログうどんランキング3位の店。お昼時に行くと店外まで行列ができていました。


お店の周りは木々や山があり、かなりのどかな感じ。


蒲生うどんは多くの人が訪れ、たくさんうどんの排水が出ますが、特に水がひどく汚れていることはありませんでした。


10分しないうちにお店に入ると、店員さんがうどんをゆでていました。メニューは小(税込150円)・中(税込250円)・特大(税込350円)で温かいうどんか冷たいうどんを選ぶことができます。


うどんを受け取り、好みで天ぷらをトッピングしてお会計。今回は温かい小を注文してみました。


だしや薬味はセルフでかける方式になっており、温かいだし・冷たいだしが選べるようになっていました。


青ねぎをかけてひとまず完成。


うどんの麺は讃岐うどんの中ではやや細めでした。


温かいうどんの場合、水で締めた麺をお湯で温めて食べる形になり、さらに温かいだしを選んだためか、やや柔らかめに。細い麺は茹で加減により食感が違うので、たまたまタイミングが悪かったのかもしれません。


だしは何か旨味が前に出てきている味でした。醤油は鎌田醤油のものを使っているようです。


蒲生うどんの近くには、お土産用のうどんやソフトクリームやアイスクリームが買えるお店があります


しおのえふじかわ牧場の牛乳を使ったソフトクリーム(税込310円)はあっさりした味で、食後にぴったりでした。


最後に訪れたまんのう町にある谷川米穀店は、香川県食べログうどんランキング2位の店で、店名の通り元々は米穀店。山に囲まれた自然豊かな環境にお店を構えています。


あくまでうどん店は「食堂」という位置付けのようです。


お店に入ってみます。


お店に入るとそこは紛れもなくうどん店。


メニューはうどん小(税込150円)・大(税込280円)で温かいものと冷たいものが選べます。今回は温かい小を注文。


須崎と同じように何もかかっていない状態で提供されます。


麺にはハリがあり、少し輝いていました。


ねぎ・だししょうゆ・味の素・酢・青とうがらしなどを自分でかけるシステムは須崎に似た感じ。


ねぎとだししょうゆをかけてみました。


温かい状態なのでやや表面がざらついているものの、食感はモチモチしておりグッド。しょうゆの味はややたまりじょうゆに近い感じでした。


食感はアルデンテのような食感でした。


青とうがらしを入れるとかなり辛くなります。辛い食べ物が好きなら入れてもいいかも。


帰り際には行列ができていました。


今回香川にあるうどん店のうち5店を食べましたが、麺へのこだわりは各店舗に感じられ、ロケーションも含めそれぞれのお店に個性がありました。しいて言えばダシにもう少しこだわりをみせてほしいところですが、ダシにお金を掛けると価格がだいぶ上がってしまうので、香川のうどんはあくまで麺を楽しむというスタイルでいいのかもしれません。

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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