試食

第3回うどんサミットで15杯のご当地うどんを食べまくってきました


9月29日(日)に滋賀県の東近江市で第3回うどんサミットが行われました。去年は台風が到来し、イベントが途中で終わるという残念な結果になってしまいましたが、今年は天気にも恵まれ、近畿や中部を中心とした去年よりも種類が多い15種類のうどんが販売されます。グランプリを決めるべく投票が行われるとのことで、会場に行ってうどんを食いまくってきました。

第3回 全国ご当地うどんサミット 2013 in 東近江 2013.9.29(日)開催
http://www.udon-summit.jp/

最寄り駅の八日市駅に到着。


近江鉄道でうどんサミットを記念したフリーパス(税込800円)を販売していました。


まずは駅から最寄りの特設イベントエリアに向かいます。


八日市町商店街が特設の会場。


商店街のあらゆるところでのぼりがうどんサミットの開催をアピール。


商店街には製麺店や


名産の近江牛を扱う精肉店などもあります。


少し歩くと特設イベント会場限定のうどん売り場を発見。


まずは地元名産の近江牛を使った近江牛うどん(税込400円)を注文。


うどんはおぼんに載せられ提供されます。


この会場でうどんを買うと特製の三層麺がプレゼントされます。店員さんが「うどんを買ってうどんが貰える!」としきりにアピールしていました。


特設の飲食スペースも用意されていました。


近江牛うどんはかまぼこ・青ねぎ・近江牛・温玉の載った温かいうどん。


近江牛が2枚トッピング。


関西風のダシの優しい味に、上品で甘い近江牛の味がグッド。生の柚子もトッピングされており、香りがいいアクセントになっています。三層麺は独特のコシがあり、ダシ汁との相性もグッド。


温玉とうどんを一緒に食べると、コクが加わり味の変化が楽しめます。


とんちゃん焼きうどん(税込300円)は滋賀県の高島地域で食べられる鶏肉と味噌の焼きうどん。


鉄板から食欲をそそる香りが漂ってきます。


パックで提供され、紅生姜も入りちょっと焼きそばっぽい雰囲気。まずは鶏肉から食べてみます。


焼き肉のタレのような野菜・味噌・甘味がする香ばしいタレで焼かれた鶏肉がいい感じ。高島地域ではこの料理をシメに食べるそうですが、お酒を飲んだ後などに良さそうな味。


うどんとタレの相性も良く、甘辛く少し焦げたタレが食欲をそそります。キャベツも入っており、焼き肉のタレのような味と良く合っています。


会場の一角では大道芸も行われており、イベントを盛り上げていました。


特設イベント会場で2杯うどんを食べたら本会場に向かいます。


実行委員長などが集まり、開会式が行われていました。


あいさつを聞いたらまずは滋賀の甲賀近江鶏米うどん(税込400円)にさっそく並びます。


近江鶏の唐揚げ・青ねぎがトッピングされたシンプルなうどんですが、麺に米粉が95%使われており、独特の食感が特徴とのこと。


米粉が使われた麺はお餅のような独特の食感でちょっと好みが分かれそう。ダシ汁は薄味で、醤油とごま油の香りがしっかりと感じられます。


近江鶏の唐揚げは柔らかい食感で、薄い味付けになっておりしっかりと鶏の旨味が感じられます。たまねぎ・にんじんといった野菜も入りヘルシーなうどん。


うどん提供の本会場ではうどんを1杯食べると投票券が1枚配られます。


気に入ったうどんがあったら投票券をボックスに入れます。この観客の投票でグランプリが決まる仕組み。


投票券をこの箱に入れればOK。


愛知県の蒲郡ガマゴリうどん(税込300円)は非常に大きなかけ声でお客さんの呼び込みをしていました。


販売スペースの横には、うどんにも入っている特産のあさりが置かれています。


あさり・揚げ玉・わかめなどがトッピングされており、お好みでごま油や七味をかけて食べます。


あさりはしっかりと旨味がつまっており、値段のわりにたくさん入っているのでちょっとオトク。


わかめとあさりのダシがしっかりとした正当派な味付け。麺はやや平べったい麺になっておりちょっと面白い食感。


同じく愛知県の豊橋カレーうどん(税込400円)は会場で唯一のカレーうどんで、ブースからカレーの香りが漂ってきます。


チーズ・うずらの卵・紅生姜・青ねぎなどがトッピングされ、彩りも鮮やか。カレーのルーが残っても美味しく食べられるように丼の底にとろろご飯が入っているとのこと。


和風ダシやカレー・チーズ・とろろなど色々な素材が入りすぎているせいか少しまとまりの無い印象。辛さ自体は控えめで子どもから大人まで食べやすい作りになっています。


底にはご飯が入っており、チーズなども入りかなりボリュームがある1杯。とろろはルーに溶けてしまっているようでした。


時間が経つごとに会場がどんどん混雑し、お昼前には多くのブースで行列ができていました。


香川県讃岐市のさぬきおろしぶっかけうどん(税込300円)はうどん県で最も人気があるメニューとのこと。少し茹で時間が長めでした。


温玉・とりそぼろ・ねぎ・すだちなどが載っており、水で締めたうどんを濃いダシ汁で食べます。


麺が冷たく締められているのでしっかりとコシがあり、生姜風味のとりそぼろ・温玉・甘いしょうゆの組み合わせにすだちのさっぱりとした酸味がいい感じ。


事前のWEB投票で第1位だった滋賀県野洲近江牛のきんぴらのたでうどん(税込300円)はたでが入った緑色のヘルシーなうどん。


ねぎ・にんじん・ごぼうと少し緑っぽい色の麺が特徴。


ダシなども天然素材を使い、たでを麺にも入れるなど健康にも気を配ったうどんになってはいますが、他のうどんと食べ比べるとちょっとインパクトに欠ける感じ。麺にあまりコシがなく、皮肉にもきんぴらのシャキシャキとした食感が強調されています。


奈良県葛城當麻の家うどん(税込300円)は小麦の表皮であるふすまが麺に練り込まれた一品。


見た目は青ねぎなどや生姜などがトッピングされた非常シンプルな作り。


ふすまを使った麺はコシがあり、ダシも非常に効いておりねぎ・しょうがなどの薬味で食べるシンプルで王道な味。ただ、こういったグランプリではちょっと埋もれてしまうような味かもしれません。


滋賀県の愛荘66うどん(税込300円)は中山道66宿にちなんだネーミング。


かまぼこ・唐辛子・青ねぎ・油かすが入り、麺には愛荘町特産の山芋が練り込まれています。


山芋が練り込まれた細麺はコシはあまりないながらツルツルとした食感。油かすが入ることによりコクのある味になっており、濃い目のかすうどんと言った印象。


うどんを連食してかなりお腹が膨れあがってしまったので、会場を歩いて胃を休めることに。「ガマゴリラ」に遭遇。


よく分からないポーズを取ってくれました。


うどんの丼がモチーフの「つるきち」


丼からうどんがはみ出しています。


メーちゃんにも遭遇。能登うどんのキャラクターです。


会場のメインステージではライブなども行われ、イベントを盛り上げていました。


少しお腹を減らしたところで全種類制覇すべくうどんを食べます。山梨県富士吉田市の吉田うどん(税込400円)は太くて固いうどんに、煮込んだ馬肉がトッピングされているのが特徴。


キャベツ・わかめ・揚げ玉・馬肉などが確認できます


馬肉はほろほろに煮込まれており、唐辛子の入ったすりだねにはゴマが入っています。


わかめやキャベツの味が溶け込んだ優しいダシの味に、すりだねの辛さが邪魔をすることがなく調和。太さや固さをウリにしたうどんだけあり、かみ応えがあり、小麦の味も感じられ風味が豊か。


滋賀県大津市の近江牛ユッケダレうどん(税込400円)は焼き肉店「梅安」が提供するうどん。


温玉・特製のユッケダレで煮込んだ牛肉のしぐれ煮・青ねぎがトッピング。


温玉を潰して食べてみることに。


さすがに生ユッケのあの味は楽しむことはできないものの、赤ワイン・ハチミツなどで甘辛く煮込まれたしぐれ煮・卵・ごまの組み合わせはかなりユッケに近い味。しぐれ煮からはややキャラメルっぽい香ばしさが感じられて風味も良く、うどんとの相性もグッド。


300年の歴史がある石川県小松の小松肉うどん(税込400円)は牛肉に能登牛を使った一品。


かわいらしいなると・ねぎと一緒に煮込んだ牛肉が載っており、うどんはちょっと細め。


牛の旨味がしっかり感じられ、煮込まれた牛肉はすこし牛丼っぽい甘辛い味付けで、上質な牛の脂の味がダシに溶け込んでいます。細めのうどんはツルツルとした食感で、ダシとの相性もグッド。野菜の甘味が感じられるネギも名脇役。


コシがないことで知られる三重県の伊勢うどん(税込300円)は店員がうどんのコシの無さをアピール。


「うどんはコシが命なんて誰が決めた!」とプリントされたTシャツを着用していました。


見た目は非常にシンプルでたまりしょうゆ・ねぎがうどんにかけられただけ。


丼の底にたまり醤油で作られた黒く濃厚なつゆが確認できます。


良く言えばふわふわとした食感、悪く言うとコシの無い食感で食べる人によってかなり評価が分かれそう。麺がかなり太いので、濃厚なつゆがよく麺に絡みます。


うどんを食べまくっているうちにどんどん時間が過ぎていき、滋賀県信楽みやまえ745トマトうどん(税込300円)を売り切れ直前に購入。なると・かいわれ・トマトソース・エビフライが載ったちょっと変わったうどん。土地にゆかりのある聖武天皇が都を造った年が745年であることからこういったネーミングになっています。


トマト・エビフライが異質の存在感。


ともかくトマトの存在感が強烈で、しいたけなどの入ったダシの味を感じないほど。うどんとトマトの組み合わせがパスタっぽい味になると思いきや、ガーリックや唐辛子の味を感じないので、あくまでうどんっぽく食べられます。


とはいえエビフライとトマトの組み合わせがちょっと洋食っぽい感じ。エビはプリプリとした食感が楽しめます。


ラストは滋賀県の竜王町の黒豆肉うどん(税込400円)。竜王町特産の黒豆をうどんに練り込み、油かすと煮込んだ牛肉の2種類がトッピングされています。


糸唐辛子が非常に鮮やかで青ねぎとのコントラストもいい感じ。


黒豆もトッピングされています。


油かすのコクと牛肉の旨味・黒豆の旨味がダシに溶け込んでおり、力強くも優しい味わい。見た目も美しいので、食欲をそそられます。


14時を過ぎるとうどんが売り切れる店舗がポツポツ出始め片付けが開始されていました。かなりたくさんの料理器具が一日で使われたようです。


いよいよ閉会式を迎えます。ここでうどんの投票結果を発表。すでに観客はほとんど残っておらず、運営側の人がステージを囲んでいました。


3位は滋賀県の近江牛ユッケダレうどん。去年に引き続きの入賞です。


2位は石川県の小松肉うどん。のぼりを持った人も満足そうな表情。


1位は愛知県のガマゴリうどん。優勝が決まり大喜びのスタッフ。


表彰式では終始ハイテンション。呼び込みの時も元気の良さが目立っていましたが、うどんの味だけではなく、そういった部分も今回の優勝に繋がったのかもしれません。


ご当地グルメはその土地に行かなければ食べられないものですが、こういうイベントで一度に食べられる機会が用意されるのは非常に面白いところ。会場でお気に入りを見つけて、実際にそのご当地に食べに行くのもいいかもしれません。

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in 取材,   試食, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article I ate 15 cups of udon in the 3 rd noodle….