10分でうどん・パスタ・ラーメン・そばなどの生麺が作れる「ヌードルメーカー」レビュー

油を一切使わず熱風で揚げ物を作る「ノンフライヤー」を販売しているフィリップスが新たに、2014年6月下旬から自動でうどん・パスタ・ラーメン・そばといった麺類をたった10分で作り出し、コシの強さや丸麺・平麺・角麺などの種類を選ぶこともできる「ヌードルメーカー」を販売します。一足先に実機を借りることができたので、実際に生麺を作りまくってみました。
ヌードルメーカー Noodle Maker 自動製麺機 | フィリップスキッチン
http://www.japan.philips.co.jp/kitchen/noodlemaker/

ヌードルメーカーが生麺を作り出す様子は以下のムービーから見ることができます。
ヌードルメーカーから生麺がねりねり出てくる様子 - YouTube
◆フォトレビュー
というわけで到着したパッケージはこんな感じ。

家庭でいろいろな種類の生麺がたった10分で作れるとのこと。

製麺キャップを変えることで麺の太さや種類を変えることができます。

それでは開封します。

卵パックのような衝撃材で梱包されていました。

中に入っているものは本体・計量カップ(粉用&水用)・取扱説明書・レシピブック。本体はかなり重いので、女性1人では持ち上げるのが少し厳しい重量かも。

フロント

右サイド

バック

左サイド

麺が出てくるのはココ。

下部分を引っ張り出すと交換用の製麺用キャップが収納されています。

上から見たところ。

上部には「電源」「追加製麺」「コシ調整」「開始・停止」ボタンとディスプレイ。

フタを開けると小麦粉を720kgのパワーでスクリューしてこねる製麺棒が見えます。

各パーツはこのように取り外すことができ、使用後の洗浄も割と簡単そう。刃物のパーツは含まれていないので、ケガの危険がないのも安心です。

左が水用、右が粉用の計量カップ。

まずは全てのパーツを洗っておきます。

各製麺キャップにはクリーニングキットが付属しており、はめ込むことで詰まった麺を押し出してくれるわけです。

乾くまでにレシピブックを読んでみると……

ほんの3ステップで生麺が出てきています。

一度に1~2人分(小麦粉250g)または3~4人分(小麦粉500g)の麺を作ることができ、打ち粉をすれば1~2日冷蔵保管が可能。

製麺用キャップによって「2mm丸麺(パスタ・ラーメン)」「1.6mm平麺(リングイネ・ラーメン)」「1.6mm角麺(そば・ラーメン)」「2.5mm角麺(うどん・つけ麺)」を作ることができます。「0.8mmシート(餃子・ワンタン・ラザニア)」については正規版には同梱されないとのこと。

レシピブックにはそれぞれの麺の小麦粉の配分などが載っています。うどんは中力粉かうどん粉が必要。

パスタは薄力粉と強力粉で、ラーメンは薄力粉のみ。

そばには強力粉とそば粉、餃子は強力粉が必要です。そのほかにも野菜ジュースやカレー粉をいれるなどアレンジ麺のレシピや、生麺を使った料理レシピなどが掲載されています。

そうこうしている内にパーツが乾きました。取り付け方は、まず製麺用ケースを本体にはめ込み……

製麺棒を奥の四角いくぼみに差し込みます。

次に白いキャップホルダーを取り付けて……

飛び出る製麺棒の先に必要な製麺用キャップを設置。キャップに入っている切り込みを上にするのが正解です。

その上から前面パネルを取り付け、両端のつまみをくりくり回して固定すればOK。前面パネルのみ金属製で重めなので注意が必要。

最後にフタをしめればセット完了です。

◆うどん
さっそく生麺を作ってみます。2人前の分量を作るため中力粉250gを計測。塩2gを入れた冷水90ccも用意しておきます。

製麺用ケースに中力粉をばさー

フタを閉めます。しっかり閉まっていないと製麺できません。

次に「電源」を押して「開始・停止」を押せば製麺開始!5分の表示はこね時間で、720kgのパワーでこねることでコシを生み出すとのこと。

ヌードルメーカーが麺をこねている最中は冷水を徐々に足していく必要があるのですが、どれくらいの間隔なのかは以下のムービーを参考にして下さい。作動音はさほどうるさくなく、掃除機よりも静かです。
ヌードルメーカーでうどんを作っている様子はこんな感じ - YouTube
製麺棒が回り出したら、フタにある注ぎ口から少しずつ冷水を足していきます。だいたい3分ほどで注ぎ終わるペースで入れてみました。

うどんが練り出されてくる様子は以下のムービーから見ることができます。
「ヌードルメーカー」でうどんが出てくる様子 - YouTube
5分たっても生地はひと塊になっていなかったため不安を感じましたが、無事麺がにょろにょろと出てきたので受け皿を用意します。練り出されている最中にクリーニングキットで麺をカットする必要があるのですが、以下の画像は撮影のためノーカットで練りだしています。

というわけでできあがった2.5mm角麺のうどんはこんな感じ。小麦の香りが本格的なうどんです。

さっそくゆでてみることに。大きいお鍋の方がベターです。2.5mm角麺のゆで時間は温かく食べる時は8分、冷やして食べる時は9分となっています。

ゆであがったらざるに移して……

水で冷ましながら洗います。

自家製生麺を使ったぶっかけうどんが完成しました。

コシ調整はしていないのですが、しっかりとコシがある麺に仕上がっており、「プロの技」とまではいかないもののクオリティはかなり高め。

すだちを絞ると暑い日にぴったりなさわやかうどんになりました。

◆パスタ
次はパスタを作ってみます。2人前の材料は薄力粉75gと……

強力粉175g。

2種類の小麦粉をケースにいれます。

パスタの水分には、1gの塩を溶かした冷水40ccにMサイズの卵1つをいれて混ぜ合わせておきます。

「コシ調整」を押すとこね時間が5分から6分→7分→8分と切り替わるので、コシが強い麺を作る場合は時間を長く設定します。コシにどの程度影響が出るのかわからないので今回は6分に設定。

ちょろちょろと卵液を入れつつ6分待つと……

うにゅうにゅと生パスタが出てきます。出てくる生パスタをカットしている様子は以下のムービーから見ることができます。
ヌードルメーカーから生麺がねりねり出てくる様子 - YouTube
そんなこんなで生パスタが完成。

うどん同様にゆでていきます。2mm丸麺のゆで時間は5分でOK。

ゆでると太めのパスタになりました。

ゆで上がったパスタをミートソースで盛りつけると実においしそうな出来映え。

食べてみると、コシ時間を増やしたものの、うどんのように水でしめなかったためかコシはあるものの弱め。生パスタ独特のモチモチとした食感の麺に仕上がっており、コレはコレでアリ。デュラムセモリナ粉を使うとさらにコシの強い本格的なパスタを作れるとのことなので、クオリティを追求するには粉にこだわる必要がありそう。

なお、麺を押し出した後の製麺用キャップには塊が残るのですが、そのまま水につけると非常にとりにくくなってしまいます。回避するには適度に乾いた状態で箸などを使えば、このようにキレイに引っ張り出すことができます。

◆ラーメン
最後は気になるラーメンを作ってみます。2人前の材料は強力粉250gと、塩2gを溶かした冷水70cc、重曹2gを溶かした温水20ccを用意。

粉を製麺用ケースに入れて……

パスタではあまりコシが出なかったため、コシ調整は最大時間となる8分にしてみます。

重曹の温水は温度が落ち着いたら冷水と混ぜ合わせます。水を入れる作業も自動だとうれしいのですが……。

なお、生麺を3回作ってみて気付いたことは、生地がまとまることはないですが、「モサモサ」としてくればOKということ。

生麺が出てくる様子は見ていてわくわくしてしまいます。

出てくる生麺はクリーニングキットについている出っ張りで好きな長さにカットする必要があります。

また、生地がなくなったように見えても、最後に逆回転を2回繰り返してキャップの裏側に引っ付いた生地を絞り出しており、細部まで考えられた作りです。

どの麺も最後の方はギザギザになってしまいます。

1.6mm角麺のラーメンが完成。

お湯を張った鍋に移して2分間ゆでます。

できあがったラーメンはこんな感じ。

食べてみると、水分を多く吸っているためもちっとした麺になっています。コシ調整は最大にしたため、博多ラーメンの「ハリガネ」のような固麺を期待していましたが、さほどコシは感じられませんでした。スーパーなどで30円~50円ほどで売っている中華麺よりはレベルが高いものの、100円~200円程度で売っている生麺にはかなわない感じ。

水でしめたうどんは驚くほどしっかりしたコシを感じられたため、ラーメンも水で一度洗ってつけ麺のように食べるとコシの強い麺に仕上げられるかもしれません。いろいろ作ってみた結果、ヌードルメーカーに小麦粉を入れてからは本当に10分ほどで生麺が出てくることには驚き。小麦粉の計量や、ゆでる時間を含めても30分ほどでモチモチの生麺が食べられるため、麺類好きにはたまらない1台となっていました。
なお、ヌードルメーカーの価格は販売店によりますが、想定価格は3万2200円で、価格.comでは2万3000円~3万9000円となっています。

◆つづき
生麺が自宅で作れる「ヌードルメーカー」でトマトパスタ・カレー麺・アレンジレシピなどを試しまくってみた - GIGAZINE

・関連記事
油を一切使わず熱風で揚げ物を作る「ノンフライヤー」でいろいろ作ってみました - GIGAZINE
お米からパンができる「GOPAN」の新旧両バージョンを使ってパンを作ってみました - GIGAZINE
1600万色以上のカラーを表現できるLED電球「Philips hue」であらゆる色に変えまくってみました - GIGAZINE
スマホでの遠隔操作・色変化が可能な電球「Philips hue」を使い倒してみた - GIGAZINE
「日清ラ王冷し中華」はノンフライ麺で生めんのような食感とのことなので実際に調理してみました - GIGAZINE
・関連コンテンツ