メモ

人型ミイラがX線検査によって動物の骨や金属板で作られたニセモノであったことが判明


2023年9月に「人類のものではない」生物のミイラがメキシコ議会のUFO公聴会に登場したことがありました。当該ミイラはペルーで回収されたものだそうですが、そのペルーでは複数の人型のミイラについて専門家が「ホンモノではない」と判断を下したことが報じられています。

Especialistas del Ministerio Público confirmaron que momias incautadas en el aeropuerto Jorge Chávez no son reales - Noticias - Ministerio de Cultura - Plataforma del Estado Peruano
https://www.gob.pe/institucion/cultura/noticias/893041-especialistas-del-ministerio-publico-confirmaron-que-momias-incautadas-en-el-aeropuerto-jorge-chavez-no-son-reales


「人類のものではない」というミイラは、2017年にペルーで見つかったものでした。

「人類ではない」生物のミイラ化した遺体がメキシコ議会のUFO公聴会に登場 - GIGAZINE


今回、ホンモノではないと判断されたミイラは、前述のミイラとは別の、2023年10月にペルーのナスカからメキシコへ送られる予定だったもの。ホルヘ・チャベス国際空港で押収され、法医学研究所であるフラビオ・エストラーダ・モレノ博士によって調査が行われました。

X線検査を行ったモレノ博士によれば、ミイラの頭蓋骨はナスカなどを中心にペルー国内でよくみられるアルパカやヤクといったラクダ科哺乳類のもので、体は鳥の骨の残骸だったとのこと。そして人型のミイラにするために、金属板を入れて合成接着剤で組み立てたものだったそうです。

これらの結果から、モレノ博士はミイラがスペイン植民地化以前の文化を受け継ぐものではなく、当初推定されていたような、地球外生命体や何らかの新種・雑種である可能性を排除。そもそもホンモノのミイラではなく作り物であると結論づけました。


なお今回、法医学研究所は、2019年にゲルマン・ロンセロス氏から文化省に提供された、ナスカで見つかったという3本指のミイラの調査も行い、人間の骨や綿、接着剤を組み合わせて作られたものだったことを突き止めました。

文化省修復局のエブリン・セントゥリオン局長は、「文化省は文化遺産を保護する修復局を通じて、国の文化遺産であると推定される物品の違法な輸出のいかなる試みにも注意を払っています。この目的のために、我々は国の文化遺産を保護するための管理体制を強化しています」と述べ、文化財の違法取引を防いでいくことを強調しています。

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in メモ, Posted by logc_nt

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