世界の人々は何を「高価」だと思っているのかをGoogle検索から読み解く

食品、家具、電子機器、住宅など、この世に存在するありとあらゆるものが世界中で年々高価になりつつあります。とはいえ物価は各国でばらつきがあり、その国の人々が何を高いと感じるかは異なるはずです。こうした価値観を明らかにするため、人々がGoogleで「○○はなぜこんなに高いの?」と検索した数を調査した結果が公開されました。
Why are things expensive?
https://www.why-expensive.com/
世界中の人がこれまで以上に生活費に関する話題を検索するようになっており、金利、インフレ、貯蓄、クレジットなどに関する話題の検索数は2022年から2023年にかけて増加しました。

このうち、「高価」などの単語の検索数はすべての言語で過去最高に達しました。

何を高いと感じたかを測るため、「○○はなぜこんなに高いの?」といった類のワードが検索された数が集計されたところ、2023年時点では合計68カ国で「食品と飲料」がトップだったとのこと。これにより、大多数の国の人々が食品と飲料を高いと感じていることがわかりました。また、別の30カ国では「家電とテクノロジー」でした。

対照的に、2013年時点では「家電とテクノロジー」が61カ国でトップでした。次点が「車と交通機関」です。

食品と飲料の中で最も検索数が多かったのは「卵」です。特に北中米、ナミビア、スウェーデンなど15カ国で「卵」が検索数トップでした。その他には、和牛、サーモン、アボカド、エビアン(ミネラルウォーター)などが含まれていました。

「家電とテクノロジー」「本と教育」など、カテゴリーごとにデータを確認できるページも用意されています。例えば、「家電とテクノロジー」に絞って表示させた様子が以下のようになります。

このうち、左側は各カテゴリーのコストに関する検索数を記した概要です。上部の地図にはカテゴリーのうち「家電とテクノロジー」への関心が最も高かった国が色塗りされていて、下部には各地域ごとに関心が高かった国の数が年代別に記されています。

日本人が最も関心を寄せていたのは「車と交通機関」のカテゴリーでした。

右側は、「○○はなぜこんなに高いの?」と検索された数のうち、最も検索数が多かった単語が国ごとに記されています。例えば、2023年にインドで最も多く検索された単語は「Apple Product(Apple製品)」です。

日本では、2013年、2022年、2023年で「フライト」がトップでした。

2012年は「その他」カテゴリーに分類される「配送料金」がトップ。2014年から2021年まではすべて食品と飲料がトップです。具体的な単語は年によって異なり、例えば2014年はピザ、2016年はアスパラガス、2020年は和牛、2021年は宮崎マンゴーでした。その他はすべて「フルーツ」となっています。

このほか、各国ごとの検索トレンドの推移も示されています。例えば日本では「生活費」「賃金」「インフレ」が2022年から2023年にかけて増加。

上から「失業」「住宅価格指数」「高価」を示したグラフです。失業は全盛期に比べて微減、住宅価格指数はここ1年で激増。「高価」という単語の検索数も2022年から2023年にかけて増加しており、ここ1年で「物価が高い」と感じる人が増えたことが推測できます。

アメリカでは「インフレ」の跳ね上がりとは対照的に「生活費」や「賃金」の推移はゆるやか。

「住宅価格指数」と「高価」は日本と同様過去1年で急激に増えていました。

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