ハードウェア

HP製プリンターのインクのサブスク料金が2024年1月から1.5倍に爆上がりすることが判明

by Jo Zimny Photos

HPのプリンターのインクを最大50%割安で定期購入できるサブスクリプションサービス「HP Instant Ink」のユーザーに、2024年1月から値上げについての案内が送信されていることがわかったと、IT系ニュースサイトのGhacks Technology News(Ghacks)が報じました。

HP raising Instant Ink subscription pricing significantly - gHacks Tech News
https://www.ghacks.net/2023/12/20/hp-raising-instant-ink-subscription-pricing-significantly/

HPのInstant Inkは、プリンターのカートリッジとインク、毎月印刷できるページ数を加入者に提供するサブスクリプションサービスで、加入者は毎月印刷する枚数に応じて7つのプランを選ぶことができます。


Ghacksが確認したドイツのユーザーへのメールによると、最も安い10ページ印刷できるプランは記事作成時点では月額0.99ユーロ(約154円)ですが、これが2024年1月から1.49ユーロ(約232円)へと、約50%値上がりするとのこと。

最安プランほど急激ではありませんが、他のプランも一様に値上がりすることがアナウンスされています。料金の詳細は以下の通りです。

プラン旧価格新価格
10ページ0.99ユーロ(約154円)1.49ユーロ(約232円)
50ページ3.99ユーロ(約622円)4.99ユーロ(約778円)
100ページ5.99ユーロ(約934円)6.99ユーロ(約1090円)
300ページ11.99ユーロ(約1870円)13.99ユーロ(約2182円)
500ページ18.99ユーロ(約2962円)20.99ユーロ(約3274円)
700ページ24.99ユーロ(約3898円)27.99ユーロ(約4366円)
1500ページ49.99ユーロ(約7798円)54.99ユーロ(約8578円)


確認された値上げ通知はすべてドイツのユーザーに対して送られたものであるため、価格改定がドイツのみなのか、他の地域でも同様に値上がりするのかは記事作成時点のところ不明です。

HPのインクのサブスクリプション価格が50%値上げするのは、2022年以来2度目となります。以前、Instant Inkの最安プランで印刷可能な枚数は15ページでしたが、前回の変更により10ページとなり、1ページ当たりの単価が事実上1.5倍になりました。また、同時に他のプランの価格も調整されました。


Ghacksは「Instant Inkのようなサブスクリプションサービスは会社にとっていいもうけです。サードパーティのインクカートリッジの使用を完全に禁止するHP+ほどひどくありませんが、ほとんどのユーザーにとって最良の選択とは言えません」と述べました。

さらに、Ghacksは「プリンターを新調するならブラザーのプリンターを買いましょう。インクやインクカートリッジが使えなくなったり、インクが定期購入になったり、HPのように何が何でもサードパーティーのインクカートリッジをブロックしようとしたりする心配はありません」と付け加えました。

Amazon.co.jp: ブラザー プリンター A4インクジェット複合機 DCP-J528N (Wi-Fi/自動両面印刷/スマホ対応/2023年モデル) : パソコン・周辺機器

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
HPが「純正以外のインクを使うとプリンターが印刷を拒否」するアップデートを敢行しユーザーの怒りが爆発 - GIGAZINE

「HPのプリンター事業が業界の悪しき慣習をけん引している」という主張 - GIGAZINE

HPが「プリンターがインク切れを起こすとスキャンやファックス機能まで使えなくなるのは不当」との訴訟に直面 - GIGAZINE

HPのプリンターがファームウェアアップデートにより非正規インクをブロック、回避方法は? - GIGAZINE

HPのプリンターが非純正インクカートリッジを「壊れている」と認識するファームウェアに更新される - GIGAZINE

in ハードウェア, Posted by log1l_ks

You can read the machine translated English article here.