ハードウェア

AI搭載で手のひらに画面投影可能なクリップ型ウェアラブルデバイス「Ai Pin」をHumaneが正式発表


HumaneがAI搭載のウェアラブルデバイス「Ai Pin」を正式に発表しました。本体価格は699ドル(約10万円)で、月額24ドル(約3600円)のサブスクリプションプランに加入する必要があり、予約は2023年11月16日、出荷は2024年初めとなっています。

AiPin Overview
https://hu.ma.ne/aipin

Humane officially launches the Ai Pin, its OpenAI-powered wearable - The Verge
https://www.theverge.com/2023/11/9/23953901/humane-ai-pin-launch-date-price-openai

Introducing Humane Ai Pin on Vimeo


記事作成時点で公開されているAi Pinのスペックは以下の通り。

AI Pin
OSCosmos
プロセッサQualcomm Snapdragonシリーズ
8コア、2.1GHz
RAM4GB
ストレージ32GB eMMC
ディスプレイレーザー光走査投影システム
720p解像度
投影距離:20cm~40cm
カメラ13メガピクセル(4208×3120ピクセル)
視野角120度・絞り値f/2.4 超広角カメラ
マイクデュアルマイクアレイ
センサー周囲光センサー
加速度計
ジャイロスコープ
磁力計+GPS
3D深度センサー(640×480ピクセル・視野角125度・絞り値f/1.4カメラを使用)
無線接続LTE(eSim対応)
 FDD‑LTE (Bands 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 17, 20, 26, 66, 71)
 TDD‑LTE (Bands 38, 41)
 UMTS/HSPA+/DC-HSDPA (850, 900, 1700/2100, 1900, 2100 MHz)
Wi-Fi 5(802.11ac) 2.4GHz+5GHz
Bluetooth 5.1
サイズ幅44.50mm×奥行き47.50mm×厚さ8.25mm~14.98mm
動作環境5℃~35℃、最大高度1万フィート(3000メートル)
本体色3色(Eclipse・Equinox・Linar)
外殻高強度アルミニウム
Gorilla Glass Victus
価格699ドル(約10万円)


これがAi Pin。


Ai Pinはその名の通り、服や壁などにピン留めできるデバイスです。


本体には磁石でくっつく「Battery Booster」が付属しており、服を挟み込んで固定するスタイルになっています。また、バッテリーを搭載していない代わりに薄型化できる「Latch」や、磁石ではなくクリップで固定できる「Clip」も別売される予定。


本体色はEclipse・Equinox・Linarの3種類。いずれも白と黒で構成されたデザインで、見た目はシンプルです。


Ai Pinの本体充電は小型のケースに挿入すればOK。


Ai Pinへの入力は、マイクを介した音声入力とタッチパッドによるタッチ入力、さらには3D深度カメラを使ったジェスチャー入力が可能。


本体にディスプレイはありませんが、レーザーによって画面を720p解像度で投影できるレーザー光走査投影システムを内蔵しています。以下のように手のひらにUIが投影され、さまざまな情報を視覚的に得られます。音声入力やジェスチャー入力を使うことで画面を切り替えたりUIを操作したりすることもできます。


さらに13メガピクセル・視野角120度・絞りf/2.4の超広角カメラも搭載しています。胸元に固定することでアクションカムのような映像を撮影可能。なお、動画撮影時の解像度については、記事作成時点では明らかにされていません。


Ai PinはLTEとWi-Fiに対応しており、MicrosoftやOpenAIのAIモデルにアクセスできるのが特徴。音声入力で話しかけることでアシスタントAIにメールの送信を依頼したり、気になる情報をその場で検索したり、音楽を再生したりすることができます。


また、その場でリアルタイム翻訳も可能。IT系ニュースサイトのThe Vergeは、アクセスできるAIはOpenAIの大規模言語モデルであるGPT-4をベースにしているとみています。


本体上部には「Trust Light」を搭載。RGB LEDで自分や周囲の人にAi Pinを使用中であることをアピールできるようになっており、隠し撮り対策にもなっています。


通知は「Beacon」と呼ばれるLEDインジケーターと振動で行われます。このBeaconは装着者にしか見えない角度についており、LEDの色によって通知の内容がわかるという仕組み。


搭載されているOSは独自に開発された「Cosmos」で、さまざまなAIの利用やジェスチャー入力を想定したものになっているとのこと。

Ai Pinは、本体・充電器・バッテリーブースター2つがセットになって価格は699ドル。ただし、Humaneのサービスを使用するのに月額24ドルのサブスクリプションプランへの登録が必要。さらにLTEネットワークにアクセスするためには、T-MobileのeSIMが必要となります。予約は2023年11月16日からで、出荷は2024年初めとなっており、記事作成時点でまず北米エリアから展開されます。

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in モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by log1i_yk

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