Appleの3nmチップ「M3 Pro」は前世代モデルよりメモリ帯域幅が25%低くなっている
Apple独自開発チップ「M3」「M3 Pro」「M3 Max」と各チップを搭載したiMacおよびMacBook Proが2023年10月31日に発表されました。AppleはM3シリーズについて「これまでで最も大きな進化を遂げたAppleシリコン」とアピールしているのですが、公開されたスペック表からM3 Proのメモリ帯域幅が前世代モデルと比べて低くなっていることが判明しました。
Apple M3 Pro Chip Has 25% Less Memory Bandwidth Than M1/M2 Pro - MacRumors
https://www.macrumors.com/2023/10/31/apple-m3-pro-less-memory-bandwidth/
MacBook Proの仕様ページに記されたM3シリーズの詳細なスペックが以下。M3 Proは「CPUコア数11・GPUコア数14」「CPUコア数12・GPUコア数18」の2モデルがラインナップされていますが、両モデルともにメモリ帯域幅は150GB/sです。
Macのモデル比較ページで「M3 Proを搭載した14インチMacBook Pro」「M1 Proを搭載した14インチMacBook Pro」「M2 Proを搭載した14インチMacBook Pro」の比較表を表示した結果が以下。M3 Proのメモリ帯域幅は150GB/sですが、M1 ProとM2 Proのメモリ帯域幅は200GB/sです。つまり、M3 ProはM1 ProおよびM2 Proと比べてメモリ帯域幅が25%低下しているというわけです。
CPUやGPUのコア数に着目すると、M3 ProとM2 ProはどちらもCPUを最大12コア搭載しているものの、GPUのコア数はM2 Proの最大19コアからM3 Proの最大18コアへ減少していることが分かります。また、CPU12コアのうち高性能コアと高効率コアの内訳に着目すると、M2 Proでは「高性能コア8個+高効率コア4個」だったのに対してM3 Proでは「高性能コア6個+高効率コア6個」に変化していることも分かります。
記事作成時点ではM3 Pro搭載MacBook Proの詳細なベンチマーク結果が公開されていないためメモリ帯域幅やGPUコア数の変更が性能にどのように影響しているのかは不明です。
なお、M3 Proを搭載したMacBook Proは2023年11月7日に発売予定です。また、M3シリーズを搭載したMacBook Proの詳細は以下の記事で確認できます。
AppleがM3シリーズ搭載の新しい「MacBook Pro」を発表 - GIGAZINE
・関連記事
Appleが次世代チップのM3シリーズやM3搭載MacBook Pro&iMacを発表した新製品発表イベントまとめ - GIGAZINE
Appleが次世代Mシリーズの「M3」「M3 Pro」「M3 Max」を発表、Mac向けとしては初の3nmプロセスチップに - GIGAZINE
AppleがM3シリーズ搭載の新しい「MacBook Pro」を発表 - GIGAZINE
M3搭載「iMac」が登場、わずか11.5mmの極薄ディスプレイに驚異のパワーが詰め込まれる - GIGAZINE
M3シリーズ搭載の新型MacBook Pro&iMacの高解像度画像まとめ - GIGAZINE
Appleの製品発表イベントはiPhone 15 Pro Maxで撮影されていた、一体どんなアプリや機材で美麗映像を実現したのか? - GIGAZINE
・関連コンテンツ