南極ではルンバがペットのように愛されている
南極では環境保護のためにペットの持ち込みが禁止されています。ペットの持ち込みが禁止されたアムンゼン・スコット基地のチームは自動掃除ロボット「ルンバ」をペットのように扱っているそうです。
Roombas at the End of the World - IEEE Spectrum
https://spectrum.ieee.org/south-pole-roombas
アムンゼン・スコット基地で稼働しているルンバが以下。機体には「ERNIE(アーニー)」という名前を記したラベルや「IT WAS SO COLD(とっても寒かった)」と記したラベルが貼られています。
アムンゼン・スコット基地にはアーニー以外にバートやサム、フロドという名前の3台のルンバも配備されています。南極点望遠鏡に勤務した経験を持つエイミー・ロウィッツ氏によると、基地では「1階に配備されたアーニーと2階に配備されたバートは階段という障壁によって永遠に引き離されてしまった」といったようにルンバ同士の関係性を物語るジョークが飛び交っていたとのこと。
2020年1月にはアーニーが行方不明になったようで、アーニーの目撃情報を求めるビラが作られたほか、アーニーのドッキングステーションには花が添えられました。
At the South Pole, the beloved #roomba Ernie is missing! His roomba partner Bert is distraught, so people are putting up flyers in the search to find him, and have even prepared a small memorial at his docking station! #southpole #Antarctica pic.twitter.com/WHVC94Rjga
— South Pole Telescope (@SPTelescope) January 29, 2020
さらに、「アーニーを誘拐した犯人」を名乗る人物たちによって「いとしのアーニーを守りたかったらクッキーをわたせ!」という身代金要求のビラも作成されています。
The beloved South Pole #roomba Ernie has been found, but apparently a ransom of cookies is being requested by two masked captors! #southpole #Antarctica pic.twitter.com/8kQnQSZoSq
— South Pole Telescope (@SPTelescope) January 30, 2020
最終的にアーニーはドッキングステーションに戻ってきたようで、アーニーとバートが寄り添うように並ぶ写真も撮影されました。アーニーのドッキングステーションが設置された壁には「クッキーは受け取った!アーニーはかえしてあげる!」と記した貼り紙も貼られています。
Ernie has been returned! Pictured here with his second floor soulmate #roomba Bert, at the memorial erected at his docking station while he was missing. Both are back to work again at the South Pole! #bert #ernie #southpole pic.twitter.com/ImWcK5FMmx
— South Pole Telescope (@SPTelescope) February 3, 2020
なお、南極では冬季に本土から物資を運び込むのが困難なため、ルンバのメンテナンスパーツが足りなくなることもあるとのこと。このため、記事作成時点ではアーニーたちの体調は芳しくないそうです。
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