ハードウェア

QualcommのArm版Windows向け次世代CPU「Snapdragon 8cx Gen 4(仮)」のベンチマークスコアが明らかに、Apple M2に匹敵か


Qualcommの「Snapdragon 8cx Gen 4」あるいは「Hamoa」というコードネームで呼ばれているチップは、Arm版Windows 11向けに開発されている次世代プロセッサといわれています。このSnapdragon 8cx Gen 4のベンチマーク結果が公開されていると報じられています。

Windows 11's Snapdragon 8cx Gen 4 CPU rises to Apple M2 level in multi-core
https://www.windowslatest.com/2023/10/22/windows-11s-snapdragon-8cx-gen-4-cpu-rises-to-apple-m2-level-in-multi-core/


ベンチマークソフトはGeekbench 5で、「Qualcomm CRD」という名前でCPUのシングルコアパフォーマンスとマルチコアパフォーマンスの結果が以下ページで公開されています

Qualcomm CRD - Geekbench
https://browser.geekbench.com/v5/cpu/21742445

このQualcomm CRDはSnapdragon 8cx Gen 4に当たるとみられており、Windows LatestによるとQualcomm社内では「Hamoa」というコードエームで呼ばれており、高効率コア4基+高性能コア8基の12コアCPUを搭載したSoCであるとのこと。

シングルコアパフォーマンスのスコアは1197、マルチコアパフォーマンスのスコアは9337でした。Geekbenchのバージョンは5.0.4で、実行されたOS環境は「Windows AArch64」となっています。AArch64とは64ビットArmアーキテクチャのこと。


IT系ニュースサイトのWindows Latestは、Geekbenchのパフォーマンススコアの比較対象として、Apple M2を搭載したMacのスコアを掲載しています。

16インチ MacBook Pro(2023)
Apple M2
シングルコア:2595
マルチコア:14197
MacBook Air(2022)
3478MHz、8コアのApple M2
シングルコア:2641
マルチコア:9795
MacBook Air(2022)
3480MHz、8コアのApple M
シングルコア:2645
マルチコア:10082

14インチ MacBook Air(2023)
3481MHz、10コアのApple M

シングルコア:2641
マルチコア12109


Snapdragon 8cx Gen 4は、シングルコアスコアについてはApple M2にやや遅れを取っていますが、マルチコアスコアではかなり迫った数値を出しています。

システム情報だと、OSは「Microsoft Windows 11 Insider Preview(64bit)」となっており、Modelが「Qualcomm CRD」となっています。CPUはなぜか「Intel Pentium II/III」という名前で、12コアプロセッサでベース周波数が3.01GHzと記されていました。


ただし、あくまでもこのGeekbenchで掲載されているテストスコアは「初期のエンジニアリングサンプル」であり、実際に製品化する段階にはまだ到達しておらず、Windows 11に最適化されたドライバーがまだ存在していない段階で行われたものである可能性をWindows Latestは指摘しています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
NVIDIAがWindows PC向けにArmベースCPUの設計を開始していると報じられる - GIGAZINE

Qualcommの次期フラグシップSoC「Snapdragon 8 Gen 3」は生成AI性能が重視されている可能性 - GIGAZINE

QualcommがRISC-Vベースの量産型SoC「RISC-V Snapdragon Wear」をGoogleと協力して開発すると宣言 - GIGAZINE

大手半導体メーカーのQualcommが全従業員の2.5%に相当する1200人超の従業員を解雇する予定 - GIGAZINE

in ハードウェア, Posted by log1i_yk

You can read the machine translated English article here.