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価格改定問題で大荒れのUnityがジョン・リッチティエッロCEOの退任を発表


2023年9月に発表した「Unity Runtime Fee」による利用価格変更でゲーム開発者から大きな反発を受けたUnityが、ジョン・リッチティエッロCEOの退任を発表しました。当面の暫定CEOは元IBM社長のジェームズ・M・ホワイトハースト氏が務めることになります。

Unity Announces Leadership Transition | Business Wire
https://www.businesswire.com/news/home/20231009494331/en/Unity-Announces-Leadership-Transition


John Riccitiello steps down as CEO of Unity after pricing battle | VentureBeat
https://venturebeat.com/games/john-riccitiello-steps-down-as-ceo-of-unity-after-pricing-battle/


John Riccitiello is out at Unity, effective immediately - The Verge
https://www.theverge.com/2023/10/9/23910441/unity-ceo-president-john-riccitiello-out-retire

ゲームエンジン「Unity」は2023年9月、インストールされた回数に応じて手数料を請求する「Unity Runtime Fee」を導入予定であることを発表しました。従来のUnityの料金プランは年間売り上げ額や資金調達額に応じた価格設定でしたが、「Unity Runtime Fee」の仕組みだと、それほど売り上げが出ていないゲームであってもUnityに多くの手数料を支払わなければならない可能性があるため、ゲーム開発者の大きな反発を招きました。

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こうした反応を受けて、Unityは価格改定の見直しを表明。年間売上額・資金調達額が20万ドル(約2970万円)未満の個人・法人が利用できる無料の「Unity Personal」を対象外とすることや、既存のバージョンで作成されたゲームは対象外とすることなどを発表しました。

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そして2023年10月9日(月)付けで、リッチティエッロ氏のCEO、社長、会長、取締役からの即日退任が発表されました。後任として、元IBM社長のジェームズ・M・ホワイトハースト氏が暫定CEO兼取締役社長に就任し、リッチティエッロ氏はスムーズな移行のために引き続き助言を行っていくとのこと。

取締役会長には社外筆頭取締役のロエロフ・ボタ氏が就任。ボタ氏は「ジョンのもとでUnityで働いたことは、私のキャリアのハイライトの1つです。ジョンは2013年にUnityの取締役会に加わり、2014年に会社のトップになりましたが、当時のUnityは重大な課題に直面していました。ジョンは過去10年近くにわたってUnityを驚異的に成長させ、永久ライセンスからサブスクリプションモデルへの移行を助け、開発者が収益化できるようにし、クリエイターコミュニティにサービスを提供する他のゲームサービスを構築し、IPOを通じて我々を導き、開発者コミュニティのパイオニアとなりました。彼の貢献がなければ、Unityは今のところまで来られなかったでしょう。Unityの未来を楽しみにしています」とコメントしました。

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in メモ, Posted by logc_nt

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