レビュー

新聞紙を燃やして炊飯できる「魔法のかまどごはん」を使ってみたよレビュー、ガスも薪も不要&火加減調整不要でご飯をふっくら炊ける


タイガー魔法瓶から新聞紙を燃料としてご飯を炊ける「魔法のかまどごはん」が2023年10月20日(金)に登場します。新聞紙を使っていったいどうのようにご飯を炊けるのか、おいしく炊けるのか気になったので、実際に魔法のかまどごはんを借りて使い方やご飯の出来栄えを確認してみました。

魔法のかまどごはん KMD-A100 - タイガー魔法瓶
https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/product/rice-cooker/kmd-a/

◆魔法のかまどごはんの内容物チェック
魔法のかまどごはんが入った段ボール箱が編集部に到着。


箱を開くと黒いふたが現れました。


箱の中身を全部取り出してみました。左上から順にかまど、なべ、五徳、すのこ網、ふたです。


部品を全部組み合わせるとこんな感じ。


◆魔法のかまどごはんでご飯を炊く準備
実際にご飯を炊くべく、魔法のかまどごはんと必要な材料や道具を屋外に持ち出しました。魔法のかまどごはん以外に必須の材料および道具は水、米、新聞紙、ライター、軍手で、今回はしゃもじも用意しました。さらに、写真には写っていませんがキッチンタイマーやストップウォッチなどの時間を測定する器具も必要です。


まず、なべに米と水を入れます。米は最大5合まで炊飯可能で、水の量はなべの内側の線に従えばOK。今回は米を3合炊いてみます。米は、なるべく手間を減らすために無洗米を用意しました。


米と水を入れたら、すのこ網をかまどの底にセットし、五徳を上部にセットします。


さらに、なべとふたも組み合わせます。今回は地面に熱が伝わらないように魔法のかまどごはんの下に耐火レンガを設置しました。


続いて、説明書の記載に従って米の量に応じた枚数の新聞紙を用意します。用意する新聞紙の枚数および炊飯時間の目安は以下の通り。

米の量新聞紙の枚数炊飯時間の目安
1合6枚28分
2合7.5枚31分
3合9枚34分
4合10枚36分
5合11枚40分


今回は米を3合炊きたいので新聞紙を9枚用意しました。


燃料として使用する新聞紙はただ丸めて入れればいいというわけではなく、指定の方法で折って丸めて燃料にする必要があります。まずは新聞紙を半分に裂きます。


半分にしたら、対角線に沿って折ります。


後は、円柱形に丸めればOK。


円柱はかまどの穴に入る太さにします。細く圧縮しすぎると燃え方が変わってしまうので注意。


炊飯中にあわてなくていいように、炊飯前に新聞紙をすべて丸めておきました。


◆魔法のかまどごはんでご飯を炊いてみた
新聞紙を用意して米の浸水も完了したら、炊飯開始。まず、丸めた新聞紙をかまどの穴から1個入れます。


新聞紙を入れたらライターで着火。


着火したらすかさずタイマーで時間をはかります。


最初の新聞紙を入れてから1分半経過したら最初の新聞紙を入れた穴とは別の穴から新聞紙をつっこみます。


さらに、新聞紙にライターで火を付けます。9分経過するまでは、1分半ごとに左右の穴へ交互に新聞紙を入れて火を付ける作業を繰り返します。


9分経過したら新聞紙を入れる間隔を1分半から1分に切り替え、左右の穴へ交互に新聞紙を投入し続けます。


9分経過する頃にはかまど内の火が安定しており、ライターで着火せずとも自然に火が移るようになりました。


新聞紙が残り1個になったら、新聞紙の投入を中止し、10分間待機します。


10分待ったら最後の新聞紙を投入し、ライターで火をつけて5分待ちます。


最後の新聞紙を投入して5分待ったらふたを開けます。今回は最初の新聞紙に点火してから完成まで38分かかりました。


しっかり混ぜて完成です。米がべちゃべちゃになっている部分などもなく、しっかり炊けていました。


おこげも少しできていました。


食べみると、硬さに少しムラがあるものの、全体的にふっくら甘いご飯になっています。ガスバーナーやたき火などを用いて炊飯する場合は火加減の調整が難しいですが、魔法のかまどごはんでは新聞紙の枚数や時間さえ正しければ適切な火加減でご飯を炊けるので、難しさは感じませんでした。


◆炊飯後の後片付け
炊飯後には、新聞紙の灰がかまどに残ります。


片付け手順は以下の通り。まず、新聞紙を用意します。


新聞紙でかまどを上から包みます。


しっかり包んだらクルッとひっくり返して新聞紙に灰を落とします。


灰を新聞紙に移したらかまどをどかします。


灰の中からすのこ網を引っ張り出します。


続いて、新聞紙で灰を包みます。


後は、新聞紙をぬらしてからゴミとして処分します。


かまどにこびり付いた灰やすすは研磨粒子付きのスポンジなどでこすり落とせばOKです。


アウトドアでご飯を炊く際は「適切な水の量が分からない」「火加減が難しい」といった問題が発生しがちですが、魔法のかまどごはんでは水の量をなべの目盛りに合わせて調整できるほか、火加減の調整も新聞紙の投入タイミングを守るだけでOK。特別な技術や練習の必要なしで最初の1回からおいしくご飯を炊けました。

一方で、「新聞紙の灰が風で飛ぶので、近くに人がいる状況には不向き」「今回は耐火レンガを使ったが、耐火レンガがない場合の地面への影響が気になる」「灰が多く出るので、避難中に使う防災グッズとしては不向き」といった気になるポイントもありました。魔法のかまどごはんの公式サイトでは防災グッズやアウトドアグッズとして使えることがアピールされていますが、実際に使う前に使用時の環境を想定して適切に使えるかシミュレーションしておくことを推奨します。


魔法のかまどごはんは2023年10月20日(金)に登場予定です。価格はオープン価格で、記事作成時点では公式オンラインショップで税込1万9800円で予約可能。また、発売後はAmazonなどのネットショップでも取り扱われる予定です。

タイガーオンラインストア - TIGER Online Store
https://store.tiger-corporation.com/products/kmd-a

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