地方競馬3歳秋の頂点決定戦・最後の「ダービーグランプリ」を南関東三冠馬ミックファイアが勝利
地方競馬3歳秋のチャンピオンシップ最終戦として岩手県・盛岡競馬場で第36回ダービーグランプリが開催され、2023年の南関東三冠を無敗で制したミックファイアが勝利しました。なお、ダービーグランプリはダート競走体系整備に伴い、今年度が最後の実施でした。
レース紹介|ダービーグランプリ|3歳秋のチャンピオンシップ2023|シリーズ競走特設サイト -10 RACE SERIES- 地方競馬
https://www.keiba.go.jp/raceseries/race/3yo2023/1001/introduction.html
ミックファイアはスタートから先頭に立ってレースを進めました。
最終コーナーでミックファイアに並びかけてきたのは同じ大井所属のマンダリンヒーロー。
競り合いとなりますが、最後はミックファイアが後続を突き放して勝利を収めました。
ダービーグランプリは1986年に創設されたレースです。
競走馬には中央競馬所属と地方競馬所属があり、指定交流競走ではその壁を越えて互いに出走が可能ですが、1990年代まで指定交流競走はごくわずかでした。また、「地方競馬」と一口にいっても、地域ごとに分かれており、地域間の交流はそこまで盛んではありませんでした。
そこで、地域ごとのチャンピオンではない、真の地方競馬3歳(当時表記は4歳)チャンピオンを決めるべく誕生したのがダービーグランプリでした。初回は水沢競馬場で開催され、大井所属のトミアルコが勝利。第4回は盛岡所属のスイフトセイダイが勝利しました。
1996年からは開催地が盛岡競馬場になるとともに、JRA所属馬が出走可能な中央・地方全国指定交流競走に指定され、さっそくJRA所属のイシノサンデーが勝利。
2007年をもって一度休止されましたが、2010年に復活。しかし、JRA・地方競馬をまたいでのダート体系整備が進められることになったため、2023年をもってのレース休止が決まりました。
最後のレースを制した大井所属のミックファイアは、南関東三冠を無敗で制しての挑戦でした。なお、前述のダート体系整備に伴い「3歳ダート三冠」が創設されるので、ミックファイアは従来の形での最後の南関東三冠馬でもあります。
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