インストールごとに料金が発生する「Unity Runtime Fee」のポリシーをUnityが見直し表明
ゲームエンジン「Unity」が価格体系を変更し、ゲームがインストールされるたびに料金が発生する「Unity Runtime Fee」を導入すると発表したことに対して、ゲーム開発者から大きな反発が起きていた問題で、これらのフィードバックを受ける形で、ポリシーを見直す方針であることをUnityが明らかにしました。
We have heard you. We apologize for the confusion and angst the runtime fee policy we announced on Tuesday caused. We are listening, talking to our team members, community, customers, and partners, and will be making changes to the policy. We will share an update in a couple of…
— Unity (@unity) September 17, 2023
Unityはこれまで、ゲーム制作者やゲームメーカーの資金調達力や年間売上金額に応じた「Unity Personal」「Unity Plus」「Unity Pro」「Unity Enterprise」の4プランを提供してきました。しかし2023年9月13日、ゲームのインストール数に応じてさらに手数料を徴収する「Unity Runtime Fee」の導入を発表。大きな話題を呼びました。
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ゲーム開発者からは「Unityは信頼できる企業ではない」「料金改定がなかったことになってもUnityでゲーム開発をするのはこれが最後」などと、強い反発の声が上がっています。
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by Jillian Northrup
こうした事態を受けて、Unityは公式のXアカウントで「(現地時間)火曜日に発表したRuntime Feeの方針で混乱を招いたことをお詫びします」と謝罪。その上で「我々は、チームメンバーやコミュニティ、顧客、パートナーと話し合いを行い、ポリシーの見直しを行います」と表明しました。
どのような見直しが行われるかは近日発表されるとのこと。Unityは今回のRuntime Fee導入にあたって利用規約の変更を記録しているGitHubリポジトリの削除を行っており、反発を受けて方針を緩めたとしても、その変更した方針をUnityが守ると信じていいのか、悩む部分となりそうです。
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