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タトゥーの針が皮膚にインクを刻み込む様子を2万fpsのハイスピードカメラで撮影するとこんな感じ


タトゥーは針で皮膚に傷をつけ、同時にインクを染みこませて様々な絵柄や文字を体に描くことができます。タトゥーを刻むには目にも止まらないほどの速度で針を打ち出すタトゥーガンを使うのですが、このタトゥーガンがいったいどのように皮膚にインクを刻み込むのかをスローモーションで捉えた映像を、さまざまなものをハイスピードカメラで撮影するYouTubeチャンネル・The Slow Mo Guyが公開しています。

Tattoo on Transparent "Skin" at 20,000fps - The Slow Mo Guys - YouTube


用意したタトゥーガンを、ハイスピードカメラの前に置いて動かします。


タトゥーガンの先端を撮影するとこんな感じ。上に表示されているのは撮影日時で、100万分の1秒の単位まで測定しています。ハイスピードカメラで2万fpsで撮影した映像を50fpsで再生しているので、400倍の遅さで再生されることになります。


針が一番伸びるまで、だいたい3ミリ秒ほど。つまり針が1往復するのはわずか6ミリ秒ほどで、タトゥーガンの針は1秒間で160~170回ほど飛び出すというわけです。


今度はインクをにじませて針を打ち出してみます。


にじみでたインクをまとって飛び出る針を見て、「まるでエイリアンの口のようだね」とThe Slow Mo Guy。


次に、銃弾が人体に命中した際の挙動を観察するために用いられる弾道ゼラチンに、タトゥーガンでインクを刻み込んでみます。弾道ゼラチンは動物の筋肉組織に近い弾性を持ち、なおかつ透明なので、タトゥーガンがインクを刻み込む様子をつぶさに観察できます。


針が弾道ゼラチンに刺さります。


針にまとわりついたインクが弾道ゼラチンの中に残り、針状に染みこんでいるのがわかります。


そのままタトゥーガンを動かすと、針状のインクがタトゥーガンの軌跡に沿って弾道ゼラチンに刻み込まれます。


タトゥーガンの針が弾道ゼラチンに刺さるところを真横から撮影したところ。


針が深く刺さると、針にまとわりついたインクが弾道ゼラチンにこびりつき、先端を見ると針がキレイになっています。


そして、針が抜かれると、針が刺さった跡にインクが残っています。


今度はインクを赤色に変えて、針が刺さる方向の正面を向いて撮影。ピントは針ではなく針よりも少し手前、弾道ゼラチンの内部に合わせられています。


透明な弾道ゼラチンを通して、赤いインクに染まった針が見えます。


針が深くまで刺さるとこんな感じ。ピントが合う位置にインクがしっかり残っています。


今回の実験で使っているのはあくまでも弾道ゼラチンであり、本当の皮膚ではありません。The Slow Mo Guyは「皮膚に使う場合はもっと深くまで差す必要があるでしょう」とコメントしています。


タトゥーが刻まれた弾道ゼラチンはこんな感じ。


インクが刻み込まれている深さはわずか数ミリ程度。


The Slow Mo Guyのダニエル・グルッチー氏(右)は「以前にも言いましたが、この動画を見るとやはりタトゥーは入れたくないですね」とコメントしました。

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in 動画, Posted by log1i_yk

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