無料でブラウザでプレイ可能なシヴィライゼーションっぽい3D戦略ゲーム「FCIV.NET」レビュー

ターンベースの都市構築戦略ゲームとして有名な「シヴィライゼーション」にそっくりなオープンソースのフリーゲーム「Freeciv(FCIV)」の3D版「FCIV.NET」が公開されています。どんなゲームになっているのか、実際に触れてみました。

FCIV.NET 3D browser version of the turn-based strategy game Freeciv.
https://www.fciv.net/

まずは上記のURLにアクセスし、名前を入力して「Start Game」をクリックします。

ゲームスタート。左上に都市や研究などのタブとチャットログ、中央にマップと自分のユニット、左下にワールドマップが表示されています。FCIV.NETではターンごとにユニットを操作したり研究する科学技術を選択したりして、「他文明のすべての都市およびユニットを倒す」もしくは「科学技術を宇宙時代まで発展させてアルファ・ケンタウリに進出する」という条件を満たすことを目指します。どちらの条件も満たされずに5000ターン目に到達した場合は、5000ターン目到達時点で最も高いスコアを獲得していた文明が勝利します。

3D版ということで、マップをぐりぐりと動かせるのが特徴です。

マップ上ではマスの上にユニットが1個しか表示されていませんが、実際には1つのマスに複数のユニットが存在しており、マスをクリックすることで画面右下にユニット一覧を表示させられます。例えば、以下のマスには5個のユニットが存在しています。

マップ上のユニットをドラッグすると、別のマスにユニットが移動します。

右下からユニットをクリックしてマップ上のユニットをドラッグするという流れを繰り返し、手持ちのユニットをいろんな方向に分散させます。ユニットが移動すると、ユニットの視界に合わせてマップが開けていきます。

最初のターンにやるべきなのは都市の建設です。Settlers(開拓者)をマップ上でクリックし、「Build city」をクリック。

都市の名前を入力して「Ok」をクリック。

Settlersが消えて、同じマスに都市が建設されます。下に表示されるのは都市の概要。

都市ではユニットを生み出すことが可能。「Production(生産)」をクリックして生産画面を表示します。

生産したいユニット、今回は「Warriors(戦士)」をクリックし、左向きの矢印をクリック。

生産キューに追加されます。必要なターンが経過すると戦士が都市に誕生するという仕組みです。

やることがなくなったら「Turn Done」をクリックします。

基本的にExplorer(探検者)は「Auto explore(自動探索)」を設定しておけばOK。勝手にあちこちに移動して視界を広げてくれます。

ゲーム中はかなりの頻度で他国のユニットと出会います。こちらのユニットと相対した他国のユニットは基本的に外交関係を結ぼうとしてきます。

「Add Clause」から自国と他国の交渉材料をプレイヤーが決めることができます。

cease-fire(停戦交渉)を結んだり、視界を要求したり、使節団を要求したり、反対にこちらから使節団を渡したり、あるいはお金のやり取りをしたり。相手国が納得する交渉材料を自ら選んでいきます。

相手国がサムズアップした状態で「Accept treaty(条約締結)」をクリックすると、その国とは外交関係を結べたことになります。基本的に序盤は相手国が有利なようにお膳立てしないと交渉を結べないので、面倒くさい場合は「Cancel meeting(会議中止)」を選ぶのも一つの手です。

Workers(労働者)は水辺や資源アイコンのマスまで移動させます。

アイコンに応じて「Mine(採掘)」「Irrigation(かんがい)」などの労働をさせることが可能。

100年(10ターン)ごとに「幸福度ランキング」が表示されます。

左上のタブから閲覧できる情報は、政策などを決定する「Government(政府)」

未知の情報を探求する「Research(研究)」

他国の情報を知る「Nations(国家)」

自国の都市の情報を知る「Cities(都市)」など。その他詳しいルールは「Manual」から確認できます。

とにかく動きがモッサリしていてプレイしにくいですが、シヴィライゼーションに似たゲームプレイを楽しむことができます。

なお、2D版のFCIVも公開されています。FCIV.NETは下記で紹介しているFreeciv-webのフォークです。

名作歴史戦略ゲーム「シヴィライゼーション」を元に製作されたブラウザでサクッとプレイ可能なオープンソースのフリーゲーム「Freeciv-web」 - GIGAZINE