ゲームをメーカーから製品をもらってのレビュー時に提供されたことを明確にするよう連邦取引委員会がルール更新
アメリカ連邦取引委員会(FTC)が広告に関するガイドラインを更新し、インフルエンサーやレビュアーがメーカーからゲームを無償で受け取り、そのことへの言及を求められなかった場合でも、「提供してもらった」旨を明確にしなければならなくなりました。
FTC warns board game content creators, publishers over failing to properly disclose relationships, free games -
https://boardgamewire.com/index.php/2023/07/17/ftc-warns-board-game-influencers-publishers-over-failing-to-properly-disclose-relationships-free-gifts/
Endorsements, Influencers, and Reviews | Federal Trade Commission
https://www.ftc.gov/business-guidance/advertising-marketing/endorsements-influencers-reviews
FTCが更新したのは「エンドースメント(有名人によるオススメ)・インフルエンサー・レビュー」に関するガイドラインで、前回更新されたのは14年前でした。
今回の更新はTwitterやTwitch、Instagram、TikTokといったソーシャルメディアで活動するオンラインインフルエンサーを考慮したもの。レビューを行うにあたり、メーカーから製品やその他の特典を無償提供された場合に、メーカーからそのことに触れなくてもよいと言われていたとしても、明確に開示しなければいけなくなりました。
たとえば、コンテンツのクリエイターがボードゲームの写真をSNSに投稿したり、誰かがボードゲームを遊んでいる動画を投稿することについても、「言葉なしでも、ユーザーがその製品を気に入って認めていることを伝えるもの」としてFTCはガイドラインの対象に含めています。
情報開示について、FTCは「これは特定ブランドの広告です」のようにシンプルに、かつ目立つようにすべきだと主張。ウェブサイト上での1回だけの表記や動画の説明欄、ユーザーが「続きを読む」を選ばなければ開示されない部分への記載は不十分だとしています。
「ウイングスパン」の開発元・Stonemaier Gamesのジェイミー・ステッグマイヤー氏によれば、定期的にレビュー用製品を送る中で、Instagramで「パブリッシャーからの有料プロモーション」というタグをつけるレビュアーが出てきたことに気付いたとのこと。このタグについてステッグマイヤー氏は「より正確なタグ付けを望みますが、今のところはそれで十分です」と述べています。
一方、弁護士でありYouTuberである、レビュアーのサラ・シャー氏は「ゲームについて投稿する際、これまでInstagramやFacebookの投稿で(提供品であることを)積極的に開示してきませんでしたが、今後はより積極的に開示していくつもりです。より多くのコンテンツクリエイターが、新しいルールに従うことを願っています」と述べました。
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