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あのGIGAZINE倉庫事件の「日新プランニング」石脇隆太郎前社長が大阪地検に告発されました


GIGAZINE倉庫事件」の当事者としてGIGAZINEと裁判の最中にある日新プランニングの前社長が、脱税の疑いで大阪地検に告発されました。2023年6月の時点で裁判が続いているため、倉庫事件の詳細な内容については明かすことができませんが、裁判中に社長が突然息子に交代したため「何かヤバいことがあったのでは?」と気になっていたところ、このような事態であることが判明したという次第です。

本件に関しては、GIGAZINE倉庫事件発生後に「日新プランニングのゆかりのもの」を名乗る匿名の方から、「日新プランニングが脱税をしている」という旨と詳細な手口を記した告発状が郵送で2通届いていました。

法人税など約3300万円脱税の疑い 不動産会社と前社長を告発 投資用不動産売買の「日新プランニング」 | 関西のニュース | ニュース | 関西テレビ放送 カンテレ
https://www.ktv.jp/news/articles/?id=07112

脱税の疑いで大阪地方検察庁に告発されたのは、富裕層向けに投資用のマンションや土地などを売買する大阪市の不動産会社「日新プランニング」と石脇隆太郎前社長(70)です。


NHKでは以下のように日新プランニングの石脇隆太郎前社長が、不正に脱税で得た金を「競馬につぎ込んでいた」と報じています。GIGAZINEに届いた告発状にも「社長たちは脱税したお金で海外のカジノや競馬・競輪などのギャンブルに浪費しており」と書かれていました。

投資用の不動産売買 会社前社長を脱税の疑いで告発|NHK 関西のニュース
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20230705/2000075411.html

この会社は、富裕層向けにマンションや土地などを売買して売り上げを急激に伸ばしていて、不正に得た金は、競馬につぎ込んでいたということです。


脱税の手口についても以下のように「取引先など10数社に架空の請求書を作成させて費用を計上」と報じられています。GIGAZINEに届いた告発状にも「いわゆるB勘屋をかまして」と手口が書かれていました。

法人税など約3300万円脱税の疑い 不動産会社と前社長を告発 投資用不動産売買の「日新プランニング」|FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/articles/-/552360

関係者によると、石脇前社長は、社長だったおととし3月末までの3年間に、取引先など10数社に架空の請求書を作成させて費用を計上し、1億3000万円余りの所得を隠し、法人税など約3300万円を脱税したとみられます。


法人税など約3300万円脱税の疑い 不動産会社と前社長を告発 投資用不動産売買の「日新プランニング」 - YouTube


なお、この記事執筆時点でもGIGAZINEと日新プランニングとの間で裁判が行われている都合上、「GIGAZINE倉庫事件」については続報を公開することができていません。しかし、ついに裁判が決着する見通しが立ってきており、現在行われている裁判では地裁で既に「GIGAZINEが全面勝訴」しています。今回の脱税の告発についても、ようやくこれまでのいろいろな水面下での活動の成果が出つつあるという感じです。

例えば以下の写真は2019年4月に日新プランニングについて調査した際の資料の一部です。「日新プランニング株式会社」には「株式会社エムズジャパン」というもう1つの会社が関わっていることがはっきりとわかります。


ほかにも裁判では「おかしな点」が次々と明らかになっていったので、以下の記事を裁判決着後に更新予定です。

ある日突然自分の建物を他人がショベルカーで破壊しても「建造物損壊」にはならないのか? - GIGAZINE


続・ある日突然自分の建物を他人がショベルカーで破壊しても「建造物損壊」にはならないのか? - GIGAZINE


ある日突然無断で他人の建物をショベルカーで破壊する企業は「反社会的勢力」ではないのか? - GIGAZINE


また、これまでの裁判の過程についても、GIGAZINE上で「あの時、本当は一体何が起きていたのか?」という内容で連載予定。GIGAZINE倉庫事件に言及した記事はGIGAZINE以外にも掲載されていますが、それらの記事では触れられていない知られざる事実を、裁判に提出されたもろもろの物証や証言を見ながら流れを検証していきます。

・実際の告訴状はどのようにして作られるのか?
・警察の捜査はどのように進むのか?
・検察の捜査への協力とはどういうものか?
・実際の裁判はどのような流れなのか?
・証人尋問で何を言うのか?
・筆跡鑑定はいくらかかるのか?
・なぜGIGAZINE新本社に裁判官3名と書記官がやって来て即席裁判所を作ることになったのか?

上記のような内容をはじめとして、普段のさまざまな報道では知ることのできない司法の実態を、GIGAZINEが実際に最前線で関わってきた実体験として得た今回の資料などを交え、細かく知ることができます。突然建物が何の予告もなくぶっ壊されるようなことは自分の身に起きないとしても、告訴の実態・警察と検察への協力・実際の裁判などの実態について知っておいて損はありません。いかにしてGIGAZINEは裁判で全面勝訴したのか?という流れも理解できるようになるので、乞うご期待!

なお、今回の脱税の告発に結び付いた告発状2通の実物を次の記事で公開します。

・つづき
GIGAZINE倉庫事件の「日新プランニング」石脇隆太郎前社長が大阪地検に告発されるきっかけとなった告発状2通を公開

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in 取材,   動画,   ピックアップ, Posted by darkhorse

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