ソフトウェア

まさかのWindows 3.1向けチャットAI「WinGPT」が登場


2022年に一気に利用が拡大したチャットAIは、ウェブアプリやスマートフォン向けアプリなど多様な形態でリリースされています。新たに、Windows 3.1で動作するチャットAIアプリ「WinGPT」が公開されました。

WinGPT
https://www.dialup.net/wingpt/

実際にWinGPTがWindows 3.1上で動作する様子が以下。「今のアメリカ大統領は?」という質問に対して「ジョージ・H・W・ブッシュです」とWindows 3.1発売当時の情報を回答しています。


WinGPTはC言語とWindows APIを用いて開発されており、コンパイラー「Open Watcom v2」を用いて16bit向けにコンパイルされています。また、UIもほとんどC言語で記述しているとのこと。


また、アイコンはBorland製の画像編集ソフト「Image Editor」で作成されています。


WinGPTの実行ファイルを含むZIPファイルは配布ページ最下部の「Binaries for 16-bit and 32-bit Windows」をクリックするとダウンロードできます。ただし、当然ながら64ビット版のWindows 10やWindows 11ではWinGPTを実行できません。


なお、Windows 3.1は暗号化通信プロトコル「TLS」に対応しておらず、そのままではChatGPTのAPIを使用できません。そこで、WinGPTの開発にあたってWindows 3.1でTLS接続を実現する仕組みも構築されています。以下のページではWindows 3.1でTLS通信を実現するための技術的な解説がされている他、WinGPTのソースコードも配布されています。

Modern TLS/SSL on 16-bit Windows
https://www.dialup.net/wingpt/tls.html

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in ソフトウェア, Posted by log1o_hf

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