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8万人がライブフェスで踊りまくったらiPhone 14の衝突検出機能による誤通報が続出


iPhone 14シリーズには、激しい自動車衝突事故に遭った場合、その衝撃を検出して自動で緊急通報サービスや緊急連絡先に連絡してくれる「衝突事故検出」という機能が搭載されています。この衝突検出による誤通報が、8万人以上が参加したライブフェスティバルで大量に発生したと報じられています。

New Apple feature leads to accidental 911 calls at Bonnaroo Music Festival
https://www.wkrn.com/news/local-news/new-apple-feature-spurs-false-911-calls-at-bonnaroo-music-festival/


iPhone 14's Crash Detection blamed for 5x increase in false 911 calls at Bonnaroo festival - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2023/06/24/iphone-14-crash-detection-bonnaroo-festival/



2023年6月15日から18日にかけてアメリカのテネシー州で開催されたボナルー音楽フェスティバルには8万人以上が集まりました。このボナルー音楽フェスティバルは毎年開催されており、多くの客が来場するためにどうしてもトラブルが生じ、誤通報も多く発生します。


しかし、アメリカ・テネシー州コーヒー郡の911コミュニケーションセンターのスコット・ルダック所長によると、2023年のボナルー音楽フェスティバル開催期間中にあった誤通報数は例年の約5倍だったそうです。

2023年に限って誤通報が突然増えた原因は、ライブパフォーマンスに合わせてフェスティバルの来場者が踊った時に来場者が持っているiPhoneの衝突事故検出が作動してしまったためだと、ルダック所長は述べています。


現場に駆けつけて誤通報であったことに気付いた911コミュニケーションセンターがAppleに連絡を取り、ライブ中に来場者が踊りながらぶつかり合うことで衝突事故検出が作動し、誤通報が殺到していることを伝えました。ルダック所長によると、Appleが状況の整理と問題の解決を支援するためのエンジニアをフェスティバルに派遣することを申し出たそうですが、最終的には電話のやり取りで解決できたそうです。

さらに現地警察がコンサートの来場者にiPhoneの衝突事故検出を無効にするようにアナウンスしたところ、誤通報の数が40~60%減ったとルダック所長は述べています。

なお、iPhoneの衝突事故検出についてはジェットコースターのようなアトラクションでも誤動作してしまう事例があり、日本でもスキー中に転んだり人とぶつかったりした時の衝撃によって衝突事故検出が作動してしまい、山岳救助を担当する消防本部に1カ月で134件もの誤通報があったことが報じられています。

iPhoneの衝突事故検出機能により日本では1カ月に100件以上の間違い電話がかかっている - GIGAZINE

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by log1i_yk

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