セキュリティ

Windows標準のセキュリティソフト「Microsoft Defender」はシステム負荷が高すぎるとのテスト結果、ベストなセキュリティソフトは一体どれなのか?


ウイルス対策ソフトウェアを評価する組織であるAV-TESTが、AvastやAVG、McAfeeなど人気のウイルス対策ソフトウェアメーカー18社の製品の精度やパフォーマンスを比較したテスト結果を発表しました。これにより、Microsoft Defenderが主要なセキュリティソフトの中で最も多くのリソースを占有してしまうことが分かりました。

Security Software for Windows: 18 Security Packages Put to the Test
https://www.av-test.org/en/news/security-software-for-windows-18-security-packages-put-to-the-test/


AV-TESTは今回のテストを実施するにあたり、Windows 10で人気のセキュリティソフトを使用して150万個のファイルをスキャンし、あらゆる種類のウイルスやトロイの木馬で1万2000回以上システムを攻撃しました。テストの対象となったセキュリティソフトメーカーは、AhnLab・Avast・AVG・Avira・Bitdefender・ESET・F-Secure・G DATA・K7 Computing・Kaspersky・Malwarebytes・McAfee・Microsoft・Microworld・Norton・PC Matic・Protected.net・Trend Microの18社です。

その結果が以下。クリックすると大きな画像が表示されます。検査項目は保護、パフォーマンス、ユーザビリティの3つで、各6点満点です。18社のうち、Avast・Avira・Bitdefender・G DATA・Kaspersky・Trend Microが18点満点を獲得してトップタイでした。また、K7 Computing・Malwarebytes・Protected.netもパフォーマンスで満点を獲得して次点となりました。


しかし、Microsoftは保護機能やユーザビリティで満点をとったものの、パフォーマンスは18社のうち唯一5点で最低評価でした。


これについてAV-TESTは「今回のテストで最もシステム負荷が高かったのはコンシューマー向けのWindows Defender Antivirusでした。システム負荷が他の製品よりかなり高いため、Defenderは1点減点され、6点満点中5点という結果になりました」と述べています。

とはいえ、Microsoft Defenderは他の11社のソフトとともに100%の検出率をたたき出しているので、特に処理の重さが気にならないMicrosoft Defenderユーザーは、今すぐ乗り換える必要はあまりないと言えそうです。


AV-TESTは定期的にこのテストを実施しており、過去の結果はこのリンクから確認できます。これまでの推移を見ると、Microsoft Defenderのパフォーマンスが2023年に入って急激に悪化したわけではないため、今回の低評価は競合他社がパフォーマンスで追い上げたため相対的に評価を落としたとの見方もできます。


Microsoft以外のメーカーに目を向けると、今回のテストではPC Maticがテスト中に20回もの誤検出と誤ブロックを起こし、ユーザビリティで6点中3点しか得られなかったため、他の2項目で満点を獲得したにもかかわらず総合評価で最低点に甘んじました。

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in セキュリティ, Posted by log1l_ks

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