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注目SNS「Bluesky」が用いる分散型SNSプロトコル「AT Protocol」とは?


Twitter乗り換え先の有力候補として注目を集めるSNS「Bluesky」は、中央集権的な既存SNSからの脱却を目指す分散型SNSプロトコル「AT Protocol」を用いて開発されています。そんなAT Protocolに含まれる主要なサービスについて開発チームが解説しています。

Federation Architecture Overview - Bluesky
https://blueskyweb.xyz/blog/5-5-2023-federation-architecture

BlueskyはTwitterと似た操作感で「短文&画像の投稿」「気に入ったユーザーのフォロー」「投稿のいいね&リポスト」を実行できるSNSで、Twitterからの乗り換え先有力候補として国内外で大きな注目を集めています。BlueskyがどんなSNSなのかは、以下のレビュー記事を読むと一発で理解できます。

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BlueskyはTwitterに似ているだけでなく分散型SNSプロトコル「AT Protocol」を用いて開発されていることも大きな特徴です。AT Protocolは中央集権的な既存のSNSからの脱却を目指すプロトコルで、「AT Protocolを用いた独自SNSがインターネット上に多数存在し、ユーザーは独自SNSに自由に参加・移行できる」という環境の構築を目標に開発が進んでいます。

記事作成時点では「AT Protocolを用いたSNSの設立」は可能なものの、「AT Protocolを用いたSNS同士の連携」は不可能。開発チームは近日中に連携機能のテストを開始する予定で、最初のテストではAT Protocolに含まれる各種サービスのうち「Personal Data Server(PDS)」「Big Graph Service(BGS)」「App Views」に重点を置くと述べています。


PDSやBGS、App Viewsの概要は以下の通り。

・PDS
PDSは「ユーザーの投稿内容などを各ユーザーのData Repositoryにホストする」「ログイン処理を実行する」「アカウントのミュート情報などを保存する」といった処理を実行するもので、BlueskyもPDSの1つです。既に「boobee.blue」などのBluesky以外のPDSがインターネット上に存在しています。

・BGS
BGSは各PDSから情報を収集し、「いいね数やリポスト数の合計値を算出する」「投稿をキュレーションする」といった処理を実行したうえで1つの巨大なストリームとして出力します。

・App Views
App ViewsはBGSから出力されたストリームを読み取り、いいね数・リポスト数の合計値やキュレート結果を加味したうえで各投稿をタイムラインに表示します。以下の画像は、開発チームが作成したApp Viewsのイメージ画像です。なお、ユーザーはキュレーション方式などを定めた独自のBGSを開発することも可能ですが、BGSの運用には大規模なリソースが必要とのこと。


上記のサービスに加えて、ストリームから任意の条件で投稿をピックアップする「feed generators」や、投稿およびユーザーに任意のラベルを不要する「labelers」の開発も活発に行われているとのことです。

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in ネットサービス, Posted by log1o_hf

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