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Twitterがバイデン大統領や議員を含む「VIPユーザー」のツイート表示回数を増加させていたことが判明


Twitterのタイムラインにはフォロー中のユーザーのツイートのみが表示される「フォロー中」とフォローしていないユーザーの投稿も表示される「おすすめ」の2種類のタブが存在します。「おすすめ」に表示されるツイートはTwitterの独自アルゴリズムで選び出されているのですが、海外メディア「Platformer」が入手した文書から「TwitterはVIPユーザーのリストを作成しており、該当ユーザーの表示回数を増やしている」という不公平な状況が明らかになりました。

The secret list of Twitter VIPs getting boosted over everyone else
https://www.platformer.news/p/the-secret-list-of-twitter-vips-getting


Twitterのタイムラインは、以下のように「おすすめ」と「フォロー中」に分けられており、「おすすめ」にはフォロー中のユーザーとフォローしていないユーザーのツイートが混ざって表示されます。この時、「おすすめ」に表示される投稿をユーザーが明示的に指定することはできず、Twitterの独自アルゴリズムによって選択されたツイートがズラズラと表示されます。


「おすすめ」は完全にランダムに表示されているわけではなく、ユーザーが興味を示しているカテゴリなどに応じたツイートが表示されます。しかし、2023年2月には「おすすめ」の選択アルゴリズムに「イーロン・マスクCEOを優先表示する変更」が加えられたことが報じられており、Twitterが特定ユーザーのツイートを優先表示する仕組みを構築している可能性が指摘されていました。

イーロン・マスクは「自分のツイート表示回数を増やすための特別システム」を開発させている - GIGAZINE


Platformerが入手した文書によると、Twitterは35人前後のユーザーを登録したVIPリストを作成しており、VIPユーザーの表示回数を増加させていたとのこと。VIPリストに登録されているユーザーの一部は以下の通り。

ジョー・バイデン(アメリカ大統領)
レブロン・ジェームズ(バスケットボール選手)
ベン・シャピーロ(保守派の評論家)
Catturd(偽名で活動する保守派の評論家)
アレクサンドリア・オカシオ=コルテス(民主党の下院議員)
グレン・グリーンウォルド(ニュースサイト「The Intercept」の創設者)
マーク・アンドリーセン(Netscape Navigatorの開発者)

PlatformerのZoë Schiffer編集長によると、Twitterの開発チームはVIPユーザーのツイートの表示回数を監視し、表示回数の低下を検知したらコードを微調整して表示回数を増加させていたとのこと。


マスクCEOは「2023年3月31日に『おすすめ』のアルゴリズムをオープンソース化する」と宣言しています。しかし、Schiffer氏は「アルゴリズムの公開によって、『特定ユーザーの表示回数が多い理由』が明らかになるかは疑問視されています。秘密のVIPユーザーが優遇されるのなら、アルゴリズムの公開にどんな意味があるのでしょうか」と指摘しています。

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in ネットサービス, Posted by log1o_hf

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