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経営破綻したシリコンバレー銀行がアメリカ地方銀行大手のファースト・シチズンズ・バンクシェアーズに買収される


2023年3月10日に経営破綻を発表したアメリカ・カリフォルニア州サンタクララに拠点を置くシリコンバレー銀行を、アメリカの大手地方銀行であるファースト・シチズンズ・バンクシェアーズが165億ドル(約2兆1500億円)で買収することを発表しました。

First Citizens Bank Enters into Whole Bank Purchase of Silicon Valley Bridge Bank, N.A. - Mar 27, 2023
https://newsroom.firstcitizens.com/2023-03-27-First-Citizens-Bank-Enters-into-Whole-Bank-Purchase-of-Silicon-Valley-Bridge-Bank,-N-A


First–Citizens Bank & Trust Company, Raleigh, NC, to Assume All Deposits and Loans of Silicon Valley Bridge Bank, N.A., From the FDIC
https://www.fdic.gov/news/press-releases/2023/pr23023.html

First Citizens is acquiring $72B in deposits and loans from Silicon Valley Bridge Bank | TechCrunch
https://techcrunch.com/2023/03/26/first-citizens-to-acquire-silicon-valley-bank/

First Citizens (FCNCA) Buys Silicon Valley Bank After Run on Lender - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-03-27/first-citizens-to-buy-silicon-valley-bank-after-run-on-lender

アメリカ・カリフォルニア州サンタクララに拠点を置くシリコンバレー銀行は、これまで多くのテクノロジー企業を顧客に抱え、スタートアップへの投資を積極的に行っていた銀行でした。しかし、2023年3月の決算発表を期にシリコンバレー銀行の株価は暴落し取り付け騒ぎが発生。同行は2023年3月10日に経営破綻を発表し、連邦預金保険公社(FDIC)の管理下に入ることが明らかにされていました。

「シリコンバレー銀行」とは一体どのような銀行でなぜ破綻してしまったのか? - GIGAZINE


シリコンバレー銀行の経営破綻に伴い、これまで取引を行っていた世界各地のスタートアップが給与未払いなど、スタートアップ絶滅も危惧されるほどの深刻な危機に直面していました。

シリコンバレー銀行の破綻で10万人以上が給与不払いの危機に直面、スタートアップ絶滅も危惧される - GIGAZINE


そんな中、2023年3月27日にFDICはファースト・シチズンズ・バンクシェアーズが旧シリコンバレー銀行の買収を行い、すべての預金およびローンを引き継ぐ契約を締結したことを発表しました。

Today, we entered into an agreement with First-Citizens Bank & Trust Company to purchase and assume all deposits and loans of Silicon Valley Bridge Bank, N.A.https://t.co/vjDsnQxhrr pic.twitter.com/MI5lXN5y6r

— FDIC (@FDICgov)


FDICによると、ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズはシリコンバレー銀行の資産約720億ドル(約9兆4200億円)を165億ドルの割引価格で購入。また、約900億ドル(約11兆7600億円)の証券およびその他の資産は、処分に向け今後もFDICの管理下に置かれるとのこと。


ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズは1898年にノースカロライナ州ローリーに誕生した大手地方銀行で、アメリカ全土で1670億ドル(約21兆8300億円)以上の資産を持っています。

ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズのフランク・ホールディングCEOは「シリコンバレー銀行の預金者や顧客との重要な関係を引き継ぎ、銀行システムとアメリカの経済を強化するためにFDICがファースト・シチズンズ・バンクシェアーズを選んだことを誇りに思います」と発表。さらに「今回の買収は、我々が長年培ってきた強固な基盤を利用して、大規模かつ地理的多様性、説得力のあるデジタル能力、顧客への有意義なソリューションを付加することが可能になります」と表明しています。

“We are proud that the FDIC has selected First Citizens to take on the important relationships with Silicon Valley Bank’s depositors and customers, and in turn, strengthen the banking system and the U.S. economy." – Frank B. Holding, Jr. Read more: https://t.co/WK00OrcQY9 pic.twitter.com/qUxZQRo8pt

— First Citizens Bank (@firstcitizens)


さらにファースト・シチズンズ・バンクシェアーズは「シリコンバレー銀行との合併後の会社は、シリコンバレー銀行の預金者と借り手を支援しつつ、多様なローンのポートフォリオと預金基盤により、これまで以上の回復力と安全性を維持しています」と述べています。

ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズによると、シリコンバレー銀行の17支店は、2023年3月27日から「ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズのシリコンバレー銀行部門」という形で営業を再開するとのこと。シリコンバレー銀行の顧客はシステム改修が決定されるまでの間、従来のウェブサイトやモバイルアプリ、支店から自身の口座にアクセスできます。今後もシリコンバレー銀行の小切手やキャッシュカードなどは引き続き使用が可能で、ローンの支払いもこれまで通り継続する必要があります。

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in メモ, Posted by log1r_ut

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