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GitHubの「従業員はMicrosoft Teamsへ移行せよ」とのお触れが激論に発展


Microsoft傘下のオンラインバージョン管理サービス・GitHubが、経費削減のため使用するビデオ会議ツールをMicrosoft Teamsに移行することを決定しました。これについて、ソーシャルニュースサイトのHacker Newsでは、Microsoft Teamsの使い勝手や経営陣の一存で従業員が使用するツールを決めてしまうことの是非についての議論が発生しています。

GitHub staff are required to use Teams by Sep 1, 2023 | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=34773860

GitHubのトーマス・ドムケCEOは2023年2月9日に、従業員に宛てた電子メールで従業員の10%を解雇することを発表すると同時に、経費削減のために「社用ノートPCの更新を3年から4年に変更すること」と、「ビデオ会議をMicrosoft Teamsへ移行すること」の2つを実施することを通知しました。なお、日常的なコミュニケーションには引き続きSlackを使う予定としています。

GitHubが社員の10%を解雇へ、完全リモート体制を見据えてオフィスも閉鎖予定 - GIGAZINE


ドムケCEOの発表について、課題管理システム開発企業・Linearの共同設立者であるKarri Saarinen氏はTwitterで、「なぜTeamsへの切り替えが重要なのでしょうか?このような些細なことをトップダウンで決めるのは、企業風土の変わり目の合図です」とツイート。さらに、「企業の経営者は、ツールがいかに重要なものになっているかを忘れがちです。リモートの世界では、社員が毎日使うツールは会社のオフィスのようなものですから、その環境がフラストレーションにつながれば、他のことにも波及してきます。Linearでは『いいツールはいい結果を生む』と言っています」と述べて、GitHubの経営陣が上意下達でMicrosoft Teamsへ移行を決めてしまったことに苦言を呈しました。


Saarinen氏のツイートを取り上げたHacker Newsのスレッドでは、Microsoft Teamsの使い勝手への意見や経験談などが多数寄せられており、記事作成時点で689件のコメントが投稿されています。


例えば、Teamsを2年半使っているというHacker Newsユーザーは「Teamsを毎日使っていますが、悪い経験しかありません。正直な話、Teamsを選んで使っている人を私は知りません。Teamsを作ったチームに悪気はありませんが、本当にひどい製品です」と訴えました

また、「Teamsの最大の問題は、経営陣の戦略にあると思います。彼らは、見栄えのいい機能をできるだけ速く、多く追加することにかまけており、品質、パフォーマンス、一貫性がまったく考慮されていないように思えます」との意見を投稿する人もいます。

一方、「私は日常的にTeams、Zoom、Jitsiを使ってビデオ会議をしていますが、Teamsが一番の問題児ということはありません。それに、GitHubのような大企業では一般的に、ビデオ会議のプラットフォームを自分で選べるわけではありません」と指摘する人もいました。

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by log1l_ks

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