AIで入力した文章から人物や固有名詞間のつながりをナレッジグラフ化してくれる「GraphGPT」が登場

スタンフォード大学の研究者であるVarun Shenoy氏が、入力した文章に含まれる人物や固有名詞間のつながりをナレッジグラフ化するAI「GraphGPT」を開発しました。GraphGPTはOpenAIが開発した自然言語処理モデルのGPT-3を使用しており、構造化されていない自然言語をグラフに変換するとのことです。

GraphGPT
https://graphgpt.vercel.app/

GitHub - varunshenoy/GraphGPT: Extrapolating knowledge graphs from unstructured text using GPT-3
https://github.com/varunshenoy/GraphGPT

GraphGPTはオープンソースプロジェクトとしてGitHubで公開されており、OpenAIのAPIキーを持っている個人がセットアップして使うことができます。使い方は簡単で、「Jerry, Kramer, Elaine, and George are friends.(ジェリー、クラマー、エレイン、ジョージは友達です)」といった文章を入力して「Generate」をクリック。

すると、文章に登場する「Jerry」「Kramer」「Elaine」「George」といった個人名を、相互に「friend」という単語で接続したナレッジグラフが下部のフォームに生成されました。

続いて、「Newman is Jerry's enemy. He lives in the same building as Jerry and Kramer.(ニューマンはジェリーの敵です。彼はジェリーとクラマーと同じ建物に住んでいます)」と入力し、再び「Generate」をクリック。

既存のナレッジグラフに「Newman」という項目が追加されただけでなく、「enemy(敵)」「neighbor(近所)」といった関係性も追加されました。

ドラッグでナレッジグラフの項目を移動させ、より見やすくすることも可能です。

さらに「Make Jerry light green and rest light blue.(ジェリーはライトグリーンに、残りはライトブルーに)」と入力して「Generate」をクリック。

するとナレッジグラフが指示した通りに色分けされ、さらに見やすくなりました。

また、GraphGPTはOpenAIのAPIキーがあればブラウザからでも使えます。OpenAIのAPIキーを取得するには、OpenAIのAPIに関する公式ページから「GET STARTED」をクリック。

OpenAIのAPI用アカウントはメールアドレスやMicrosoftアカウント、Googleアカウントなどを利用して作成可能です。今回はメールアドレスを入力して「Continue」をクリック。

パスワードの入力を求められるので、8文字以上でパスワードを入力して「Continue」をクリックします。

入力したアドレスにOpenAIからメールが届くので、「Verify email address」をクリック。

開いたページで「Verify you are human」をクリック。

氏名と所属団体(任意)を入力して「Continue」をクリックします。

初回はSMS認証が必要なので、国や地域と電話番号を入力して「Send code」をクリック。

SMSで送られてきた認証コードを入力します。

続いてOpenAI APIの用途を尋ねられるので、当てはまるものを選択。

問題がなければ「Welcome to OpenAI」と表示されたダッシュボードが開きます。

APIキーを確認するには、画面右上のアカウントアイコンをクリックして「View API keys」をクリック。

「Create new secret key」をクリック。

すると、OpenAIのAPIキーを取得することができます。なお、このAPIキーはセキュリティの観点から一度しか表示されないため、忘れずにコピーして保存しておく必要があります。

ブラウザ版のGraphGPTを開き、文章とAPIキーを入力すればナレッジグラフを生成できます。