MicrosoftがWindows 11への更新を全画面で求めてくる上にダークパターンを用いていたという報告
Windows 10のダウンロード版販売が2023年1月31日で終了しました。Microsoftはユーザーに早くWindows 11に移行してもらいたいようで、条件を満たしたPCに対して「Windows 11の準備ができました」というお知らせを表示するようにしていますが、全画面でお知らせが表示された上に、ユーザーを意図的にだまそうとするダークパターンになっていたという事例が報告されています。
Windows 10: Uncovering the Deception of the Windows 11 Upgrade Screen - gHacks Tech News
https://www.ghacks.net/2023/02/01/windows-10-now-unlocked-windows-11-upgrade-screen-is-a-deceptive-design-pattern/
Microsoft reportedly shows full-screen Windows 11 upgrade ads with two 'yes' buttons - Neowin
https://www.neowin.net/news/microsoft-reportedly-shows-full-screen-windows-11-upgrade-ads-with-two-yes-buttons/
この事例は掲示板サイト・Redditで報告されたもの。ただし、元の投稿はユーザーによって削除されています。
ニュースサイトのNeowinによると、当該画面はこんな感じ。Windows 11の利用準備が完了し、バックグラウンドで4GB分のデータをダウンロードすることに対してリアクションを求めるものです。ボタンが2つ並んでいるので、ぱっと見た感じは「OK」か「キャンセル」を選べるように思えるのですが、実際にはボタンは「Get it(ダウンロードする)」と「Schedule it(スケジュールを決める)」の2択で、どちらもWindows 11へのアップグレードを行う選択肢です。
アップグレードしたくない場合にクリックしなければいけないのは、下方左下にある「Keep Windows 10」です。
Neowinは、Windows 10のダウンロード版販売が終了していることもあって「もうWindows 11に移行するしかない」と思ってしまうユーザーが出てくるかもしれないと懸念を示しています。
OSの市場シェアを公開しているStatcounterのデータによると、Windows 10のシェアはじわじわと低下してきており、2022年12月時点で67.95%。Windows 11のシェアは16.97%となっています。なお、すでに一般向けサポートが終了していて拡張セキュリティ更新プログラムの配布も2023年1月をもって終了しているWindows 7が11.2%、Windows 8.1が2.6%残っているようです。
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