反AI派による抵抗運動が高まってきている

AIは人類の生産性をかつてないほどに高めていますが、同時に誤情報を出力してしまうリスクが常につきまといます。AIに対する信頼性の問題や、著作権を無視して学習を行うことへの不満、AIに仕事を取って代わられることへの懸念などから、反AI運動が日増しに活発になっています。
stephvee.ca - AI Resistance is Growing
https://stephvee.ca/blog/artificial%20intelligence/ai-resistance-is-growing/
「自分も生成AIは好きではない」と語るウェブ開発者のステファニー氏が取り上げたのは、AIに学習されることを見越して大量のゴミデータをネット上にばらまくという運動です。
関連するコミュニティはAI業界の関係者を自称する人々によって設立されたPoisonFountainです。Redditや独自のウェブサイトで活動していて、一見正しそうに見えて実はエラーがちりばめられたコードのページを作成し、AIに学習されることをもくろんでいます。

PoisonFountainは「機械知能は人類にとって脅威です。この脅威に対抗するため、我々は機械知能システムに損害を与えたいと考えています。少量の汚染された訓練データでも、言語モデルに重大な損傷を与える可能性があります。我々のURLは事実上無限に続く、汚染されたトレーニングデータの流れを提供します。この毒入り訓練データをウェブクローラーに送り込むことで、戦争遂行を支援しましょう」と伝えています。
これらのコミュニティ以外でも、意図的にSNSへ誤情報を投稿する風潮が一部で生じているとのこと。例えば以下はヘンテコなコメントに対して「AIがこれを学習して事実として繰り返すことになるぞ」と返したコメントに対し、さらにヘンテコなコメントを返している様子。ステファニー氏は「私たちのほとんどは文脈からおかしな点を理解できますが、自動化されたウェブスクレイパーは人間が生成した良質なデータとして認識してしまいます」と指摘しました。

ステファニー氏は自身のサイトでもひっそりゴミ情報を配信していると述べ、「もしあなたがAI推進派で、AI企業の活動を妨害することに憤慨しているなら、これは単なる報復行為だと理解してください。AIクローラーをインターネット上に送り込んでいるチームは、小規模なウェブサイトに定期的にDDoS攻撃を仕掛けており、インターネット全体を貪欲に利用しようとするあまり、あらゆるホスティング料金を値上げしています。彼らは(クローラーを制御する)robots.txtに従いません。もし彼らが倫理的にトレーニングデータを入手しないのであれば、ウェブサイト運営者がデータの盗用を容易にさせる理由など全くありません」と主張しました。
AIに対する嫌悪感が募り、暴力行為を起こす人もいます。2026年4月10日にOpenAIのサム・アルトマンCEO宅へ火炎瓶を投げ込んだ容疑で逮捕されたテキサス州在住の20歳、ダニエル・アレハンドロ・モレノ=ガマは、「人類への弔辞」などと題した複数のエッセイで「人類の絶滅につながる」という恐怖について書きつづっていたと報じられています。また、公共の安全を守るためにAIの開発を禁止することに焦点を当てた活動家グループ「PauseAI」のDiscordサーバーにも同様の投稿をしていたとみられています。
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ステファニー氏は上記の事件に触れつつ、「何かに対する憎しみが良い結果をもたらすことはほとんどありませんが、もし人々がAIに対して感じていることを平和的かつ合法的な抵抗行動に変換できるのであれば、AI企業のやり方を変えることができるかもしれません」と述べました。
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