フォルクスワーゲンが年間700万個も製造する「最も人気のある非車両部品」とは?
1937年に設立された自動車メーカーのフォルクスワーゲンは、「ビートル」などの大衆車を始め、水素自動車や自動運転機能搭載自動車などさまざまな自動車の開発を行っています。しかし、年によっては自動車よりも売れる「自動車とは関係ない部品」があるそうです。
Volkswagen Originalteil - Gastro Obscura
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問題の部品は「部品番号199-398-500-A」で、端的にいえばソーセージです。ドイツで伝統的に作られる「カリーヴルスト」と呼ばれる種類で、主にフォルクスワーゲンの社員食堂で提供されています。
199-398-500-Aの歴史は長く、その登場は1973年までさかのぼります。この年、フォルクスワーゲンはドイツのヴォルフスブルクにある本社工場でソーセージの製造を開始し、社員食堂のメニューの1つとして1本丸ごと、あるいは刻んで、フォルクスワーゲン製のカレー風味のケチャップを付けて提供するようになったそうです。
2022年時点では、肉料理の修行を積んだ30人の調理場スタッフが毎日1万8000本のソーセージを作っているとのこと。社員食堂以外ではディーラーにも出荷されており、車を購入した顧客に進呈されています。
ソーセージの製造数はビートルよりも多く、2015年と2017年にはフォルクスワーゲンの自動車製造数を上回ったそうです。なおレシピは「企業秘密」とのことです。
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