犬が遊べるテレビゲームが開発中、老化した犬の認知能力向上に期待

Dogs playing video games with Joipaw - YouTube

モニターに映し出される穴から、モグラがひょこっと頭を出します。

モニターはタッチスクリーンとなっており、犬が鼻を画面に押し付けて、穴から顔を出したモグラをタップ。

すると、モグラが穴の中に引っ込みます。成功すると、飼い主がおやつをあげたりなでてあげたりします。

他にも下から飛び出してくるハリネズミを瞬間的にタップするゲームなども開発中だとのこと。

Joipawの共同設立者でありゲーマーでもあるダーシム・アブダル氏は2017年に発表された研究論文を読んで、ゲームが犬の健康にとってもポジティブな影響を与える可能性があると考え、「自宅で飼っている犬がプレイできるゲーム」というアイデアを思いついたそうです。この2017年の研究は、300匹以上の老犬と20匹のオオカミにタッチスクリーン型のゲームをプレイさせるという実験についてのもので、ゲームをプレイした犬の認知能力にポジティブな効果が認められたと報告しています。

オープン大学の教授でJoipawの科学顧問クララ・マンシーニ氏は「犬向けのタッチスクリーン型ゲームの研究はまだ始まったばかりですが、将来は非常に有望です。ゲームには犬向けのパズルやおもちゃにはない利点があると考えています」「既存のテクノロジーのほとんどは、人間が他の種を打ち負かすために作ったものといえます。Joipawは、人間と動物の間のギャップを広げるものではなく、人間と動物の距離を縮めるための技術を開発しようとしています」と語りました。