重さ約3トンの超巨大ウシマンボウが引き上げられギネス記録を更新、以前の日本の記録を大きく上回る巨大さ
2021年に見つかった重さ2744kgの巨大マンボウが、それまで既知のものとしては重量が最大だった日本のマンボウの記録を大きく上回ったことが確認され、「最大の硬骨魚」としてギネス記録を更新しました。
The heaviest bony fish in the world: a 2744 kg giant sunfish Mola alexandrini (Ranzani, 1839) from the North Atlantic - Gomes‐Pereira - Journal of Fish Biology - Wiley Online Library
https://doi.org/10.1111/jfb.15244
現ギネス世界記録を破った2744kgのウシマンボウ、硬骨魚類王としてさらなる高みへ! 【Lab BRAINS】-アズワン
https://lab-brains.as-1.co.jp/serialization/scientist-column/2022/10/30849/
Holy Mola: World's Heaviest Bony Fish Is An Absolute Unit At 2,744kg | IFLScience
https://www.iflscience.com/holy-mola-world-s-heaviest-bony-fish-is-an-absolute-unit-at-2-744kg-65741
2021年12月9日に、北大西洋に浮かぶポルトガル領アゾレス諸島のファイアル島沖で、マンボウが死んだ状態で浮かんでいるのが見つかりました。そして、解剖やDNA検査などを行った研究者らは2022年10月11日に公開された論文で、このマンボウはウシマンボウという種類で、全長は325cmで全高が359cm、重さは2744kgだったことを発表しました。
ギネス記録に「これまでで最も重い硬骨魚」として登録されているのは、1996年に日本の千葉県鴨川市沖で見つかったウシマンボウの記録である2300kgなので、今回見つかった個体はこの記録を444kgも上回る巨大さだったことになります。
論文の共著者の1人であり、「マンボウ博士」としても有名な澤井悦郎氏によると、このマンボウはポルトガルで重さ2.7トンの巨大マンボウが見つかったとしてニュースになったものの、ポルトガル語だったので世界には広まらなかったとのこと。そこで、澤井氏がニュースで取材に応じた研究者に連絡を取って論文化を勧めたことで、この記録が論文として発表され世界記録であることが改めて確かめられました。
重さ2744kgの巨大マンボウを引き揚げている様子は、以下のムービーから見ることができます。
(UK subtitles) The heaviest fish in the world a giant sunfish of 2744 kg from the Azores - YouTube
このウシマンボウは、死んだ状態で浮いているのが見つかりました。
フォークリフトで持ち上げて計測し、重さが2744kgであることが確かめられました。また、頭に黒いへこみがあるのが見えます。
このへこんだ部分には船舶の塗料と思われる色が付いていたことから、船と衝突してできた損傷だとみられています。しかし、これが死因になったのか、死んだ後に船にぶつかったのかは不明です。このへこみ以外には目立った損傷はありませんでした。
日本のマンボウをギネス記録に登録した人物であり、その記録の更新にも携わった澤井氏はTwitterで「千葉県民悲速報」と報告しました。
新論文( https://t.co/9EBke8nP4l )&解説リリース!
— 牛マンボウ博士@仕事募集中(固定ツイート参照) (@manboumuseum) October 13, 2022
千葉県民悲速報????世界最重量硬骨魚更新!
硬骨魚類史を塗り替える現ギネス世界記録超えの2744㎏の超巨大ウシマンボウがアゾレス諸島沖で捕獲!
その影響で千葉県鴨川の2300㎏個体は世界2位に降格だだだだだだだだだだ!https://t.co/MoXQZK6pef
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