Netflixの新プラン「広告つきベーシック」は月額790円＆解像度720p(HD)で2022年11月スタート

Netflixが2022年11月から月額料金を抑えた新プラン「広告つきベーシック」の提供を開始します。日本では月額税込790円で、11月4日1時から提供開始です。

Netflix、毎月790円から楽しめる新プランを提供へ - About Netflix
https://about.netflix.com/ja/news/announcing-basic-with-ads-ja

プランと料金
https://help.netflix.com/ja/node/24926

Netflixではこれまで「ベーシック」「スタンダード」「プレミアム」という3つの料金プランが用意されてきましたが、11月4日からは新プランの「広告つきベーシック」が追加されます。「広告つきベーシック」ではHD画質(720p)での映像視聴が可能で、映画やドラマを視聴する前に広告が流れるようになります。

「広告つきベーシック」を含むNetflixの各プランの違いがわかる表が以下。「広告つきベーシック」の登場により、11月4日からはベーシックプランでも最大解像度が720pになる点には注意が必要です。

新しい「広告つきベーシック」はオーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、韓国、メキシコ、スペイン、イギリス、アメリカで順次利用可能になります。

Netflixによると、「広告つきベーシック」では1時間に平均4～5分の広告が表示され、ライセンス上の理由から一部の映画や番組が視聴できなくなります。配信される広告のフォーマットは「当面は15秒または30秒の広告が作品の再生前と再生中に流れる」とのこと。加えて、端末にあらかじめコンテンツをダウンロードしておくことができなくなるため、「オフライン環境でも映像を楽しむ」といった使い方はできなくなります。

以下の動画の5分40秒あたりから「コンテンツ再生前に流れる広告」、6分40秒あたりから「コンテンツ再生中に流れる広告」がどんなものかチェックできます。

Netflix Press Call, October 13 - YouTube

Netflixは広告が適切なターゲット層に届くように、国単位あるいは作品ジャンル(アクション、ドラマ、ロマンス、SFなど)ごとに広告の出稿を決められるようにするなどして、幅広いターゲティングができるようにするとしています。また、広告主のブランドに適さない作品(性的描写や過激な暴力表現などを含むもの)に広告を表示しないようにすることも可能となる模様。さらに、Netflixに出稿される広告の効果を検証・強化するためにDoubleVerifyおよびIntegral Ad Scienceとのパートナーシップを締結したことも発表しており、2023年第1四半期からはNetflixに出稿された広告の視認性やトラフィックを検証可能となります。