「iPhone 14」フォトレビュー&ベンチマークテストを敢行、「過去最小のアップグレード」と評される端末が前機種から一体どうアップグレードしたのか確かめてみた
2022年9月16日に発売された「iPhone 14」を早速手に入れたので、外観を徹底的に確認してみました。先行レビューを行っていた海外メディアが「Appleの歴史上最も最小限のアップグレード」と評しているほど「iPhone 13」からの変更点が少ないことが話題となっているので、前機種に当たるiPhone 13も用意して外観比較&ベンチマーク比較を行ってみました。
iPhone 14とiPhone 14 Plus - Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/iphone-14/
◆目次
1:iPhone 14のフォトレビュー
2:iPhone 14とiPhone 13の外観を比較してみた
3:ベンチマークテストを行ってみた
◆1:iPhone 14のフォトレビュー
これがiPhone 14のパッケージ。
中を開けると本体が鎮座しています。今回購入したカラーは「スターライト」です。
その他内容物はマニュアルとAppleロゴ型のシール、SIMピン、USB Type-C Lightningケーブルです。
iPhone 14本体はこんな感じ。
サイズは縦146.7mm×幅71.5mm×薄さ7.80mm。ディスプレイは6.1インチです。
重量は実測で170g。なお、公称値は172gです。
手に持ってみるとこんな感じ。
背面にあるメインカメラはデュアルカメラです。
左上が超広角カメラ、右下が広角カメラです。
天面には特に何もなし。
底面にはマイクとスピーカー、Lightningコネクタが配置されています。
左側面にはSIMカードスロット、音量調節ボタン、サウンドオン/オフボタンがあります。
右側面には電源ボタンがあります。
そんなわけで、iPhone 14のフォトレビューはひとまず終了。
◆2:iPhone 14とiPhone 13の外観を比較してみた
続いてiPhone 13と比較してみます。以後、特に言及しない限りiPhone 14を左、iPhone 13を右に配置します。iPhone 13のサイズは高さ146.7mm、幅71.5mm、厚さ7.65mmで、iPhone 14と異なる点は厚さのみ。iPhone 14の方が1.5mm厚くなっています。
厚みの違いはカメラモジュールの高さにあり、iPhone 14の方が1mmほど高くなっていました。
カメラモジュールをのぞいた本体の厚みに違いはありません。
iPhone 13の重量は実測で173g。公称値も173gです。iPhone 14の方が、公称値で比較すると1g軽くなっています。
背面を比較するとこんな感じ。カメラやロゴの位置までまったく同じです。カラーも同じスターライトなので、パッと見ただけではまったく見分けが付かないかのように思ったのですが……
LEDライトの作りが両機種でやや異なり、iPhone 13は全体的にややだいだい色に見えるのが分かります。
天面はこんな感じで、機体に引かれた樹脂ラインの位置まで同じ。
底面はこんな感じ。上がiPhone 14です。
左側面
右側面。
というわけで、iPhone 13とiPhone 14の見た目の違いを探してみたのですが、相違点はLEDライトとカメラモジュールの高さのみでした。
◆3:ベンチマークテストを行ってみた
iPhone 14とiPhone 13でそれぞれベンチマークテストを行い、数値を比較してみます。iPhone 13は4コアGPUのA15 Bionicを搭載しており、iPhone 14は5コアGPUのA15 Bionicを搭載しているため、CPU関連のスコアは同等でGPU関連のスコアで差が出てくるはずです。
ベンチマークテストはiPhone 14はiOS 16.0.1、iPhone 13はiOS 16.0にアップグレードした状態で実施。なお、記事作成時点でiOS 16.0.1はiPhone 14のみに配布されており、iPhone 14に存在するアクティベーションとデータ移行関連のバグを修正するためのバージョンであると報告されています。
今回用いるベンチマークソフトはGeekbench 5とAnTuTu。それぞれ2回ずつ試行し、良い結果が出た方を採用しています。
まずはGeekbench 5から。フォトレビューと同様、特に言及しない限り左がiPhone 14、右がiPhone 13の画像です。両機種ではメモリ(RAM)が異なり、Geekbench 5での表記上のメモリはiPhone 14が5.56GB、iPhone 13が3.56GBです。
Geekbench 5ではCPUとComputing(演算)の2つでテストを行うことができます。まずはCPUのシングルコアのテスト結果がこんな感じ。全体的に、わずかにiPhone 14の方が数値が高くなっています。
テキストレンダリングからHDRまでの結果がこれ。
レイ・トレーシングから機械学習までがこんな感じです。
続いてマルチコアのテスト結果がこんな感じです。これも全体的にiPhone 14の方が数値は上。
HDR処理などで大きく差が開いています。
レイ・トレーシングでもiPhone 14が良いスコアを出しました。
続いてコンピューティングの結果がこんな感じ。
Horizon Detection(地平線検出)をのぞき、すべてにおいてiPhone 14の方が優秀です。
次はAnTuTuでテストしてみます。
結果がこんな感じで、CPUとGPUですべてiPhone 14の方が勝り……
MEM(メモリ)とUX(ユーザーエクスペリエンス)の結果はこんな感じでした。
なお、Geekbench 5とAnTuTuで立て続けにベンチマークテストを行った両機種は、どちらも40度近くまで温度が上昇していました。
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