マインクラフトはサイバー犯罪者にも断トツ人気
ゲーム「マインクラフト」は2021年に販売本数が2億3800万本を突破し、発売から10年以上が経過してもなお世界的な人気を誇っていますが、一方で人気の高さに目を付けたサイバー犯罪者がゲームをおとりにマルウェアを配布していることも明らかになっています。セキュリティ企業の調べにより、ゲーム関連のマルウェアのうち実に4分の1がマインクラフトを通じて配布されていることが分かり、マインクラフトは犯罪者にとって「断トツ人気」のゲームであることが判明しました。
Overview of gaming-related malware, PUAs and phishing | Securelist
https://securelist.com/gaming-related-cyberthreats-2021-2022/107346/
Minecraft is hackers’ favorite game title for hiding malware
https://www.bleepingcomputer.com/news/security/minecraft-is-hackers-favorite-game-title-for-hiding-malware/
セキュリティ企業大手のカスペルスキーが収集した統計によると、2021年7月からの1年間において、ゲームをエサに配布されるマルウェア全体のおよそ25%をマインクラフト関連のファイルが占めていたとのこと。2位以下にはFIFA(11%)、Roblox(9.5%)、Far Cry(9.4%)、Call of Duty(9%)が並びました。
なお、対象期間中にマルウェアの被害を受けたユーザー数が多かったゲームトップ10は以下の通り。1位のマインクラフトが13万1005人で、3万8838人だった2位のRobloxと大差を付けています。同期間中、影響を受けたユーザーは合計で38万4224人でした。
マインクラフト | 13万1005人 |
Roblox | 3万8838人 |
Need for Speed | 3万2314人 |
Grand Theft Auto | 3万1752人 |
Call of Duty | 3万0401人 |
FIFA | 2万6832人 |
The Sims | 2万6319人 |
Far Cry | 1万8530人 |
CS:GO | 1万8031人 |
PUBG | 9553人 |
これらのファイルは、主にゲームソフトやチートツール、ゲーム内アイテムの海賊品に擬態して配布されているとのこと。非公式のソフトウェアをダウンロードしてしまう一部のプレイヤーが、アカウントの資格情報やクレジットカード番号などを盗まれてしまう事案が確認されているそうです。
また、ゲーム内アイテムを販売する公式サイトの精巧なクローンサイトも発見されており、一部のプレイヤーが引っかかってしまっているとも報告されています。
マルウェアはPC用ゲームにとどまらず、昨今急成長を続けるモバイルゲーム市場でも確認されています。モバイルゲームにおいてもマインクラフトは他者をしのぎ圧倒的な「人気」を誇り、他にもグランド・セフト・オートやPUBGといった著名タイトルが犯罪者の標的になっていることが伝えられました。
カスペルスキーは「可能な限り2要素認証でアカウントを保護し、公式ストアからのみゲームをダウンロードし、見知らぬ人から送られたファイルは開かないで下さい」とアドバイスしています。
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in ソフトウェア, ゲーム, セキュリティ, Posted by log1p_kr
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