コラム

初心者でも簡単に「本格スパイスカレー」を作れるレシピを大公開、キャンプに役立つテクニックも


夏休みシーズンにはキャンプやBBQなどのアウトドア活動に励む人も多いはず。そんなアウトドアでの活動では普段とは異なる雰囲気の料理を作って食べたいものですが、いざアウトドア料理を作ろうとしても特殊な調理器具が必要だったり、あまりにも玄人向けすぎて初心者には難しいと感じることもあります。そこで、カレー大好き編集部員がキャンプ向けに編み出した「なるべくシンプルな材料で作れるスパイスチキンカレーのレシピ」を写真付きで詳しく解説してみることにしました。

「タマネギを半玉刻む」といった食材の余りが出るレシピや「トマト100gを用意」といった計量器具の必要となるレシピはアウトドア活動時には面倒です。そこで、今回作るスパイスチキンカレーでは計量が必要な作業は家であらかじめ済ましておき、食材の余りも出ないように工夫しています。

◆目次
・1:4人分の材料
・2:家でスパイスを調合
・3:調理手順を大量の写真付きで解説

◆1:4人分の材料
スパイスチキンカレー4人分の材料は以下。今回は「カイエンペッパー」「コリアンダー」「クミン」「ターメリック」といった比較的入手しやすいスパイスを使います。また、入手難度が高いので材料一覧には記していませんが、「カスリメティ」を1つまみ加えるとより本格的な味わいになります。

・ニンニク(2片)
・ショウガ(親指くらいの大きさ)
・タマネギ(1玉)
・ホールトマト(1缶または1パック)
・鶏もも肉(約400g)
・カイエンペッパー(小さじ1/2)
・コリアンダー(小さじ4)
・クミンパウダー(小さじ2)
・ターメリック(小さじ1/2)
・クミンシード(小さじ1/2)
・塩(小さじ1/2)
・固形タイプのコンソメ(1個)
・水

また、必要な調理器具は以下。
・鍋
・まな板
・包丁
・スパイスを入れるフタ付き容器
・ゴムベラ(無ければ木ベラや菜箸などでも可)
・カセットコンロやキャンプ用バーナーなどの加熱器具

◆2:家でスパイスを調合
屋外で計量作業を行うのは非常に面倒なので、スパイスの調合のみ家で済ませておきます。カイエンペッパー・コリアンダー・クミンパウダー・ターメリック・塩を用意して……


カイエンペッパー(小さじ1/2)・コリアンダー(小さじ4)・クミンパウダー(小さじ2)・ターメリック(小さじ1/2)・塩(小さじ1/2)をフタ付き容器に入れます。


家で行う作業はこれだけ。あらかじめスパイスを調合しておくことで、「風が強くてスパイスが飛ばされる」といった事態を防げます。


◆3:調理手順を大量の写真付きで解説
キャンプ場やBBQ場に着いたら、調理開始。


まずは鶏もも肉の皮を下にして弱火で加熱します。なお、今回は加熱器具として折り畳み式バーナー「ST-340」を使っています。


鶏肉を加熱している間にニンニクとショウガを刻みます。刻み加減は粗めでOK。


鶏もも肉からは、油がどんどん出てきます。この油はニンニクやタマネギを炒める際に使うので捨ててはダメ。皮が茶色く色づくまで加熱したら、ひっくり返します。


皮がこんな感じの色になっていればOK。このまま裏面にも焼き色を付けて……


焼き色がついたら鶏もも肉を皿に取り出します。


残った油にクミンシードを小さじ1/2程度投入。ここは目分量でOK。


弱火で加熱して、クミンシードから小さな泡が出始めたら……


刻んだニンニクとショウガを入れ、弱火で加熱し続けます。


ニンニクとショウガを加熱している間に、タマネギ1個を粗いみじん切りにします。


ニンニクとショウガが茶色く色づいたら……


タマネギを投入して混ぜ合わせ、強火で加熱します。このときガシガシと炒める必要はなく、香ばしい香りがしてくるまでは放置でOK。


香りが出てきたら水を少量入れて……


鍋底にこびり付いたタマネギをはがしとるように混ぜます。混ぜたら再度放置して、水分が飛んで香ばしい香りがしたら水を投入してまぜる……という作業を2~3回繰り返します。


すると、こんな感じにあめ色タマネギが完成します。水を投入することで熱が全体に行き渡り、爆速であめ色タマネギができあがるというわけ。


タマネギがあめ色になったらホールトマトを1パック投入して……


ホールトマトをつぶしながら強火で炒めます。


ここでのポイントは、とにかく水分を抜くこと。以下のように水分が減ったように見えても、まだまだ強火で炒め続けます。


こんな感じに、ヘラで道を作った際に食材から水分が染み出してこない状態になればOK。ここで火を弱火に調節しておきます。


水分が抜けたら家で調合しておいたスパイスを用意して……


鍋に全部投入。


スパイスを投入して弱火で3分ほど炒めると、こんな感じに食材が団子状になります。


次に、皿に取りだしておいた鶏もも肉を一口大に切って……


鍋に投入。さらに、水を約400ml入れます。この時、水の量はそこまで厳密に守らなくてもOK。今回はペットボトルの溝を見ながら目分量で約400ml投入しました。


後は、固形コンソメを1個投入して約20分弱火で煮込めば完成です。


このままで十分においしいスパイスチキンカレーとなるのですが、今回はキャンプ場までの道中で購入したオクラを入れることにしました。キャンプ場までの道程には道の駅などの地域密着型店舗が存在する場合が多く、新鮮な旬の食材を入手できます。今回作っているスパイスチキンカレーは比較的シンプルな材料で構成されているため、道中で出会った魅力的な食材を投入しても味のバランスが崩壊しにくいのがポイントです。


オクラを投入して弱火20分間煮込んだらスパイスチキンカレーの完成です。


食器に盛り付けるとこんな感じ。食べてみると、鶏肉の皮の香ばしさやタマネギ&ホールトマトの濃い旨味がスパイスによってまとめ上げられており、カレー専門店で食べられるような本格的なスパイスカレーに仕上がっています。飛び入りで投入したオクラも彩りや味わいに華を添えており、非常にグッド。


「さらに本格的なスパイスカレーにしたい!」という場合にオススメなのが「カスリメティ」という名前のハーブです。材料に挙げたスパイスと異なり通常のスーパーでは見かけないハーブですが、ネットショップなどを利用すれば簡単に入手可能。


完成したスパイスチキンカレーにカスリメティをひとつまみ加えると、本格カレー屋で感じる「クセのある甘いような苦いような風味」を感じることが可能。カスリメティはカレー作りに必須の材料ではありませんが、キャンプやBBQの非日常感を強化するために用意しておくのもオススメです。


なお、今回用いたスパイスやハーブが近場の食料品店で入手できない場合は、ネットショップを利用するのが便利です。

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in ,   コラム, Posted by log1o_hf

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