PS5向け新VR「PlayStation VR2」は年内に量産開始して2023年初頭に発売すると有名アナリストが分析

PlayStationブランドの開発・販売を担当するソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は2022年1月にPlayStation 5(PS5)向けの次世代VRシステム「PlayStation VR2(PS VR2)」を発表し、2月には最終デザインイメージを公開しています。香港に拠点を置くサプライチェーンアナリストのミンチー・クオ氏は、PS VR2は2022年下半期に約150万台が量産され、2023年第1四半期ごろの発売になると予想を報告しています。

Kuo: PSVR 2 Mass Production To Start H2 2022
https://uploadvr.com/kuo-psvr-mass-production-h2-2022/

クオ氏が2022年5月30日に投稿したツイートで、PS VR2の中間業者や複数の部品生産者といったサプライチェーン上の動きから、PS VR2は2022年下半期に約150万台量産されると予測しています。クオ氏は合わせて、PS VR2の発売時期が2023年第1四半期頃になると予測していますが、これはPS VR2のローンチタイトルの開発スケジュールに左右されると述べています。

続けて、クオ氏は「PS VR2の発売時には、20以上のローンチゲームがリリースされるため、良いスタートを切ることができると思います。ゲーム業界におけるソニーの地位とリソースは、AAA VRゲーム(発表済みのHorizo​​n Call of the MountainのようにVR作品にとって大きな意味を持つゲーム)開発を加速し、VRの成長に貢献することができます」と前向きな予想を語っています。

PS VR2の発売時期については、ディスプレイのサプライチェーンコンサルタントの代表を務めるロス・ヤング氏も2022年2月に自身のYouTubeチャンネルで、「ディスプレイの供給が2022年末まで非常に限られていることを考えると、PS VR2のリリースは2023年第1四半期まで遅れます」と語っています。

クオ氏は加えて、PS VR2の量産とリリースによる生産市場の成長予測について触れています。PS VR2の注目すべきハードウェアにはPS VRにはなかった光モジュールの使用があり、このためのレンズの大手サプライヤーであるGeniusという企業は、AR・VR・MRの成長を主導していく企業になるとクオ氏は述べています。