ハードウェア

Meta初の本格ARグラス「Orion」は開発者向け限定、Metaのスマートウォッチ開発は終了か


Oculusを買収したFacebookことMetaは、同社初の本格的なARグラス「Orion」を開発中とされています。そんなOrionの初期バージョンは、一般向けに販売されることなく開発者限定で配布される可能性が報じられています。また、Metaは取り外し可能なディスプレイと2つのカメラを備えたスマートウォッチを開発中とされていましたが、この計画は一時停止となり、MetaはOrionの開発に注力することとなるようです。

Meta Scales Back AR Glasses Plan Amid Reality Labs Shakeup — The Information
https://www.theinformation.com/articles/meta-scales-back-ar-glasses-plan-amid-reality-labs-shakeup

First Meta AR glasses delayed, no longer targeting 2024 - 9to5Google
https://9to5google.com/2022/06/09/meta-ar-glasses-delayed/

The first version of Meta’s AR glasses will be for developers only - The Verge
https://www.theverge.com/2022/6/9/23161657/meta-to-not-sell-first-ar-glasses-cancel-camera-smartwatch

報道によると、MetaはARグラスのOrionを3年間にわたり開発してきたとされています。このOrionの初期バージョンが間もなく完成することとなるようですが、これは一般ユーザー向けの販売は行われず、開発者およびアーリーアダプター向けにのみ配布されることとなるようです。MetaはこれまでOrionの初期バージョンを広く販売するか否かを決めかねていたようですが、2022年6月の第2週にVRおよびAR関連ハードウェアの開発に取り組むReality Labs部門で働く従業員に向けて、「Orionは開発者限定で配布される」ことが通知された模様。


Orionのリリース時期は明確ではないものの「今後数年間でリリースされる」とされています。なお、Orionの初期バージョンが一般向けに販売されない理由としては、「デバイスの構築には数十万円の費用がかかるため」「一部の幹部が『ディスプレイの明るさ』などの特定の仕様に消費者が満足するとは思っていないから」などが挙げられています。

なお、ARグラスを一般消費者向けに販売しないというアプローチは、「同じくARグラスを販売するSnapのものを模倣したようです」と海外テクノロジーメディアのThe Vergeは報じています。SnapはARグラスの「Spectacles」を開発していますが、これも一般向けには販売されておらず開発者向けにのみ配布されています。

Snapchatの開発元がAR対応のスマートグラス「Spectacles」を発表 - GIGAZINE


Metaが開発するOrionに続く次世代ARグラスのコードネームは「Artemis」であると報じられており、このArtemisはかさばらないデザインとより高度なディスプレイテクノロジーを備えたものとなり、一般消費者向けの販売も行われる計画だそうです。また、Metaは2023年に入ってすぐのタイミングでこれらとは別のエントリーレベルの安価なARグラス「Hypernova」をリリースするともされており、複数のARグラスが怒涛のリリースを迎えるタイミングが迫っていると報じられています。

なお、Hypernovaはスマートフォンとペアリングして使用するARグラスで、小さなヘッドアップディスプレイ上に着信メッセージやその他の通知を表示することになるとのこと。

この他、Metaはディスプレイを取り外し可能なスマートウォッチの開発をキャンセルしたとも報じられています。このスマートウォッチはMetaが過去に買収した「ユーザーの脳から発せられる電気信号を読み取る」テクノロジーを搭載することで、脳波でARグラスを操作するためのデバイスになると考えられていました。しかし、このEMGテクノロジーの実装が困難になったため、スマートウォッチの開発そのものがキャンセルになったということのようです。

Metaは単体動作可能なARグラスを2024年に発売し「初代iPhone」のようなインパクトを起こすことを目指している - GIGAZINE


なお、Metaのアンドリュー・ボスワースCTOは「EMGのような全く新しい技術を搭載したリスト型ウェアラブルやARグラスを市場に送り出していく予定です。画期的な製品への道は一直線ではありません。我々の業界ではよくあることですが、複数のプロトタイプを並行して繰り返しリリースしながら、新しい学びを得てリソースを適材適所へ投じていく予定です」と、EMG搭載のスマートウォッチの開発が完全に終了したわけではないことを示唆するようなツイートを投稿しています。

We're going to ship wrist wearables and AR glasses that bring completely new tech—like EMG— to market. The path to groundbreaking products is not a straight line. As is common in our industry, we iterate on multiple prototypes in parallel & shift resources as we learn.

— Boz (@boztank)


この他、Metaはビデオ通話デバイスの「Portal」を一般消費者向けに販売することを止め、企業向け限定で販売していく方針にシフトすることに決めたとも報じられています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Metaは単体動作可能なARグラスを2024年に発売し「初代iPhone」のようなインパクトを起こすことを目指している - GIGAZINE

Facebookが社名を「Meta」に変更すると発表 - GIGAZINE

Snapchatの開発元がAR対応のスマートグラス「Spectacles」を発表 - GIGAZINE

「脳を読むリストバンド」開発のスタートアップをFacebookが買収 - GIGAZINE

in ハードウェア, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.