ゲーム

「eスポーツ」「ストリーマー」などのゲーム関連用語を禁止して排除し「競争力のあるビデオゲーム」などへの言い換えをフランスが敢行


フランスが「言語の純粋性を維持すること」を目的に、「eスポーツ」「プロゲーマー」「クラウドゲーム」などのゲーム関連用語の公的機関での使用を禁止し、フランス語に置き換えるよう義務づけました。

France bans English gaming tech jargon in push to preserve language purity | France | The Guardian
https://www.theguardian.com/world/2022/may/31/france-bans-english-gaming-tech-jargon-in-push-to-preserve-language-purity

France officially bans English gaming terms like 'eSports' and 'streaming' | Engadget
https://www.engadget.com/france-officially-bans-english-gaming-terms-like-e-sports-and-streaming-091427663.html

2022年5月29日、フランス語強化委員会がビデオゲーム関連用語をフランス語で表現したものをリストにし、官報に掲載しました。フランス語強化委員会は、外国語で表される概念や物事をフランス語で表現するために新しい用語や表現を作成する機関です。ここで作成された新しい用語が国立学術団体のアカデミー・フランセーズによって検証されると官報に掲載され、政府の各省庁や施設で新しい用語を使用することが義務づけられます。

今回、フランス語強化委員会はゲーム関連用語約20種類に相当するフランス語の用語を作成。「e-sport(eスポーツ)」や「pro-gaming(プロゲーミング)」を「jeu vidéo de compétition(競争力のあるビデオゲーム)」に、「streamer(ストリーマー)」を「joueur-euse en direct(ライブプレイヤー)」に、「free-to-play(無料プレイ)」を「jeu vidéo en accès gratuit(無料ビデオゲーム)」に置き換えるなど、多数の表現方法を公開しました。すべての用語は以下のURLから確認できます。

Vocabulaire de l'audiovisuel : jeux vidéo (liste de termes, expressions et définitions adoptés) - Légifrance
https://www.legifrance.gouv.fr/jorf/id/JORFTEXT000045833672


今回の取り組みに携わったフランス文化省は「英語の使用がゲーマーではない人々にとって理解の障壁になる可能性がある」と懸念を表明しています。関係機関は以前から英語の侵食を防ぐために同様の取り組みを行っており、2017年には「ARゲーム」や「FPS」、「MMO」などの用語にも手を加えていました

ただし、一般の人々はこのような言い換えに反対する人もいるそう。あるフランス人ゲーマーは「これはバカげていると思う。誰もこれらの用語を使うことはないだろう。完全に無意味だ」と述べています。フランスのニュースサイトであるThe Localは「『Wi-Fi』を『l'access sans fil à internet(無線インターネット接続)』と言い換えようとした過去の例のように、全く定着しなかったこともある」と記しています

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in ゲーム, Posted by log1p_kr

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