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イーロン・マスクがTwitterの株式を9.2%購入して筆頭株主に、理由は「言論の自由を守らせるため」か


電気自動車メーカー・テスラや宇宙開発企業・SpaceXの創設者として知られるイーロン・マスク氏が、Twitterの株式9.2%分を購入し同社の筆頭株主となりました。マスク氏がTwitterの株式を取得した理由は、「Twitterに言論の自由を守らせるため」と報じられています。

UNITED STATES SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION Washington, D.C. 20549
https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/0001494730/000110465922041911/tm2211482d1_sc13g.htm

Elon Musk Buys 9.2% Twitter Shares in Passive Stake; TWTR Stock Rises - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-04-04/musk-takes-9-2-stake-in-twitter-after-questioning-platform

Elon Musk buys 9% of Twitter stock as he pressures company on “free speech” | Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2022/04/elon-musk-buys-9-of-twitter-stock-as-he-pressures-company-on-free-speech/

Elon Musk buys 9.2 percent of Twitter amid complaints about free speech - The Verge
https://www.theverge.com/2022/4/4/23009622/elon-musk-twitter-shares-free-speech

報道によると、マスク氏は「ソーシャルメディア業界を揺るがすかもしれない」と語ってから1週間後に、Twitterの9.2%分の株式を取得し、同社の筆頭株主となりました。マスク氏がTwitterの株式を取得したことが明らかになったのち、同社の株価は27%も上昇しています。この数値はTwitterが2013年に新規株式公開してからの1日の株価上昇率としては最大です。

マスク氏は2022年3月25日、Twitter上で「言論の自由は民主主義が機能するために不可欠です。Twitterは言論の自由を厳守していると思いますか?」という投票を行いました。投票には200万票以上が集まり、結果は「はい」が29.6%、「いいえ」が70.4%という結果に。

Free speech is essential to a functioning democracy.

Do you believe Twitter rigorously adheres to this principle?

— Elon Musk (@elonmusk)


その後、マスク氏は「Twitterが事実上の公共の場として機能していることを考えると、言論の自由に従っていない(と思われている)現状は、民主主義の根本を揺るがしかねません。私はどうするべきでしょう?」「新しいプラットフォームが必要?」とツイートしていました。

Is a new platform needed?

— Elon Musk (@elonmusk)


これらのツイートから、マスク氏がTwitterの筆頭株主になった理由は「言論の自由をTwitterに守らせるためなのでは」と報じられているわけです。


マスク氏はTwitter上で最も有名な人物のひとりであり、同プラットフォーム上で定期的にトラブルを起こしていることでも知られています。マスク氏が2018年に「テスラの株式を非公開化する計画がある」とツイートしたところ、テスラの株価は急騰しました。マスク氏は上記のような「市場に大きな影響を与えるツイート」をたびたび行っており、2018年のケースは投資家から証券法違反に当たるとして集団訴訟を提起されています。

イーロン・マスクがテスラの株式非公開化を検討しているとツイートして集団訴訟の危機に直面 - GIGAZINE

by JD Lasica

今回の事態について、Bloombergは「2021年11月に辞任したジャック・ドーシーの後任である新CEOのパラグ・アグラワルにとって、新たな大きな試練となりそうです。アグラワルは説明責任を果たし、意思決定を迅速に行い、製品の実行を改善することを誓いました。Twitterは2023年末までに年間売上を75億ドル(約9200億円)に増やし、1日の利用者数を3億1500万人にするなどの野心的な成長目標を掲げています」と指摘しています

TwitterはGoogle、Facebook、Amazon、Snapといった企業とは異なり、創業者が特別な議決権を持っておらず、外部からの圧力に特に弱いとされています。実際に、Twitterは2020年から投資運用会社のエリオット・マネジメントのアクティビストから圧力をかけられており、これが当時CEOだったドーシー氏の2度目のCEO離脱のきっかけになったとも言われています。

マスク氏がTwitterの株式を取得したことで、具体的に何を計画しているかは不明。なお、マスク氏はTwitterがNFTをプロフィール画像に設定する機能を発表した際、「Twitterは優先順位を間違えた」と同機能を批判していました。

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in ネットサービス, Posted by logu_ii

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