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「アカデミー賞平手打ち事件」で悪質なジョークを言ったクリス・ロックと平手打ちしたウィル・スミスはどちらが支持されているのか?


日本時間の2022年3月28日に開催された第94回アカデミー賞授与式の中で、俳優のウィル・スミス氏が妻のジェイダ・ピンケット・スミス氏の脱毛症をからかうようなジョークを言ったプレゼンターのクリス・ロック氏に「平手打ち」を食らわせるという事件が発生しました。これにまつわる「他人の病気をネタにする方が悪い」という意見と「暴力に訴えかけるほうが悪い」という意見について、約2000人にアンケート調査を行った結果がまとめられています。

We did a poll on the Oscar controversy!

If being able to interview thousands of people in a day to answer arbitrary social science questions sounds like a fun job perk, check out our job board! https://t.co/xRBydHxESd pic.twitter.com/ccYcy4mW7R

— (((David Shor))) (@davidshor)


ウィル・スミス氏がクリス・ロック氏に平手打ちを食らわせたのは、クリス・ロック氏の「ジェイダ、『G.I.ジェーン2』が待ちきれないよ」という発言がきっかけ。この発言は円形脱毛症と戦うウィル・スミス氏の妻・ジェイダ氏の容貌が、女性大尉が過酷とされるアメリカ海軍特殊部隊の訓練プログラムに頭を丸刈りにするという意気込みで挑むという映画「G.I.ジェーン」の主人公に似ているという点を揶揄したものでした。実際に平手打ちを食らわせている映像が以下。

Watch the uncensored moment Will Smith smacks Chris Rock on stage at the Oscars, drops F-bomb - YouTube


ジェイダ氏は長年にわたって自己免疫疾患による脱毛症と戦っており、2021年には「頭を完全にそり上げたら、脱毛症で髪の生えないラインがよく見える」というムービーを自身のInstagram上で公開しています。

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映画「G.I.ジェーン」ではデミ・ムーアが丸刈り姿になっています。


この一連の騒動が巻き起こしているのが、「ウィル・スミスとクリス・ロックはどっちのほうがより悪いのか?」という論争。前述のようにロック氏は他人の病気を揶揄したわけですが、それに対してスミス氏は実際に手を挙げてしまったため、さまざまな人々が「どっちのほうがより悪いのか?」について意見を戦わせている状態です。

この論争の実態をアンケート調査で解明しようとしたのがテクノロジーを駆使して世論調査を実行・分析するBlue Rose Researchのデータサイエンス部門長を務めるデビッド・ショール氏。ショール氏は成人の参加者2162人に対して、「昨夜のアカデミー賞授賞式で、すでにご存知の事件がありました。司会のコメディアン、クリス・ロックが、ジェイダ・ピンケット・スミスの脱毛症について『ジェイダ、G.I.ジェーン2が待ちきれないよ』と冗談を言ったのです。これに対して、彼女の夫で俳優のウィル・スミスが壇上に上がり、ロックに平手打ちを食らわせたのですが、どちらがより悪いと思いますか?」というアンケートを実施しました。そして、その結果が以下。


結果を細かく見ていくと、トータルでは「クリス・ロックのほうが悪い」が52.3%、「ウィル・スミスのほうが悪い」が47.7%。


年齢別では、若年層のほうが「クリス・ロックのほうが悪い」に偏り、高齢者層では「ウィル・スミスのほうが悪い」に偏るという傾向があり……


収入別では低所得者のほうが「クリス・ロックのほうが悪い」、高所得者のほうが「ウィル・スミスのほうが悪い」という傾向。


教育水準ごとでは、低学歴ほど「クリス・ロックのほうが悪い」、高学歴ほど「ウィル・スミスのほうが悪い」。なお、ここの分類は「Less than HS(高卒未満)/HS grad(高卒)/Some college(大学中退ないしは聴講制度満了)/Four year degree(大卒)/Advanced degree(修士号ないしは博士号取得者)」。


人種ごとでは、白人や黒人、ヒスパニック、ネイティブアメリカンでは「クリス・ロックのほうが悪い」が多めで、アジア系が「クリス・ロックのほうが悪い」「ウィル・スミスのほうが悪い」が同数という結果。


性別ごとでは、女性は「クリス・ロックのほうが悪い」、男性は「ウィル・スミスのほうが悪い」。


「2020年アメリカ大統領選でどちらに投票したか?」の結果では、バイデン氏の投票者とトランプ氏の投票者はどちらもほぼ偏りがない状態。


聖書に対する態度については、「聖書は神のお言葉そのものである」という人は「クリス・ロックのほうが悪い」寄りで、「聖書はおとぎ話である」という人は「ウィル・スミスのほうが悪い」寄り。


「子どもに対する体罰を肯定するか否か」の結果では、「体罰を強く支持する」人において「クリス・ロックのほうが悪い」が圧倒的という結果でした。


なお、この問題の当事者の対応については、ウィル・スミス氏が「昨夜のアカデミー賞での私の行動は、受け入れがたく、許されないものでした。私に対するジョークは仕事の一部だと思っていますが、ジェイダの病状に対するジョークは耐えがたく、感情的に反応してしまいました」という謝罪文をInstagram上に掲載しています。

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in メモ,   動画, Posted by darkhorse_log

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