Appleが発売からわずか数週間で第3世代iPhone SEの生産台数を削減

Appleは2022年3月18日に第3世代iPhone SEを発売しました。この第3世代iPhone SEの需要が予想外に少ないということで、「AppleはiPhone SEの生産台数を削減している」と日本経済新聞の国際版である日経アジアが報じています。

Apple to cut iPhone, AirPods output amid Ukraine war uncertainty - Nikkei Asia
https://asia.nikkei.com/Spotlight/Supply-Chain/Apple-to-cut-iPhone-AirPods-output-amid-Ukraine-war-uncertainty

Apple to cut iPhone, AirPods output, Nikkei reports | Reuters
https://www.reuters.com/technology/apple-cut-iphone-airpods-output-nikkei-2022-03-28/

Apple Reportedly Cutting iPhone SE Production Just Weeks After Launch Due to 'Weaker-Than-Expected' Demand - MacRumors
https://www.macrumors.com/2022/03/28/apple-cutting-iphone-se-production/

Apple reportedly slashes iPhone SE (2022) production - Android Authority
https://www.androidauthority.com/iphone-se-2022-slashed-3145620/

Apple reportedly slashing iPhone production on weak demand - Protocol
https://www.protocol.com/bulletins/insiders-apple-reducing-iphone-production

報道によると、Appleは「予想よりも少ない需要」を理由に、今四半期における第3世代iPhone SEの生産台数を当初の予定より20％(200万～300万台)削減するようサプライヤーに通知した模様。第3世代iPhone SEの需要が減少した理由として、日経アジアは「中国における新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)やウクライナ危機に伴うインフレ」の影響を挙げています。

Apple関連のアナリストとして高い人気を誇るミンチー・クオ氏も2022年における第3世代iPhone SEの出荷台数予想を2500万～3000万台から1500万～2000万台に下方修正したことを明かしており、第3世代iPhone SEの需要が予想外に少ないという点では日経アジアの報道と合致します。

ロイター通信はアナリストからの証言として、「第3世代iPhone SEは端末デザインに変化がないにもかかわらず、第2世代iPhone SEから30ドル(約3700円)も値上げしなければいけないという課題に直面している」と報じています。また、台湾の調査会社であるIsaiah ResearchのアナリストであるEddie Han氏も、「第3世代iPhone SEはiPhone 8のリニューアル版とも呼べる第2世代iPhone SEと非常に似た端末であり、消費者の需要を喚起する可能性は低い」と語っています。

これとは別に、AppleはiPhone 13シリーズの減産も同時に行っているとのこと。情報筋によると、iPhone 13シリーズの減産は季節的な需要の変化に伴うものだそうです。

さらに、AppleはAirPodsの生産台数を1000万台以上減らしているそうですが、どのモデルを減産したかについての詳細は明かされていません。