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ウクライナからリモートワークしている人に企業がどう対応するべきかについての論争が勃発


IT開発においては、インターネット回線とPCさえあれば世界中のどこからでも仕事をすることが可能なため、住んでいる場所が違う人同士で協力することも珍しくありません。とあるライブラリの開発リポジトリにおいて、「ロシアの侵略を防衛するため返信が遅れます」と開発者が発言したことをきっかけに、戦争で仕事が止まることについてニュースサイトのHackerNewsでウクライナ人と協業している開発者の話が繰り広げられています。

Vue 3 support by EdwinHoksberg · Pull Request #9 · insky/vue-gpickr · GitHub
https://github.com/insky/vue-gpickr/pull/9


“O, so sorry. I need more time. my country defending Russian invasion” | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=30500669


きっかけのコメントまでの流れは下記の通り。ライブラリの管理人であるinskyさんに対してEdwinHoksbergさんが修正を提案し、そこから20日ほど返信がなかったためandaonlinefundraisingさんが進捗を聞いています。


それに対してのinskyさんの返信は「大変すみません、もっと時間が必要です。私の国は今まさにロシアからの侵略を受けているので、今は少し忙しいです。数日後にこの問題に戻ってきたいと思います。ウクライナに栄光を!」というもの。


開発者たちが集まるニュースサイトのHackerNewsにこのメッセージが投稿され、ウクライナの人々とチームで働いているというエンジニアがそれぞれの思いを語っています。記事作成時点でのトップコメントは自分以外のチームメンバーがウクライナに住むウクライナ人というエンジニアのJenkさんのコメントで、チームメンバーからの「ロシアが侵略した。私たちは戦いに行く」というメッセージに対して「幸運を祈ります。ご安全に」と返信したとのこと。「メッセージアプリでこんなに感情的で心のこもったメッセージを送ったことはない」「戦況のニュースが気になってまったく仕事が手に付かない」と述べられています。


そこに上司が仕事の進み具合を聞いてきたのでJenkさんは「まったく進んでいません。彼らは安全を確保し、暖を取り、物資を温存することに集中しています」と返したとのこと。会社は別の場所から代わりの人員を送り込むつもりだそうで、Jenkさんは「自分にはどうすることもできませんが、チームメンバーを見捨てているように感じます」と述べており、数年間毎日一緒に仕事をしてきた仲間が会社にとってはただの消耗品のようだとコメントしています。


HackerNewsのスレッドではこのメッセージに対して、「もっと会社は思いやりのある判断をするべき」という意見と、「開発が止まって会社の資金が途切れたらそもそもチーム自体がなくなる」というような「会社には会社の大変さがある」という意見が様々に繰り広げられています。

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in メモ, Posted by log1d_ts

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