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オミクロン株による子どもの入院率はデルタ株の5倍


猛威を振るう新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異株、オミクロン株(B.1.1.529)について行われた研究で、流行ピーク時における0~4歳の入院率が、デルタ株(B.1.617.2)の5倍以上だったことが明らかになりました。

Hospitalizations of Children and Adolescents with Laboratory-Confirmed COVID-19 — COVID-NET, 14 States, July 2021–January 2022 | MMWR
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/71/wr/mm7107e4.htm


オミクロン株が2021年12月下旬頃からデルタ株に取って代わって流行し始めたことを受け、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)の研究チームは年齢的な理由からワクチン接種を行わないと定めている0~4歳の子どもを対象に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状を示して入院した割合を調査。デルタ株と比較して、どのような増減を見せたのかを分析しました。

調査対象期間は2021年7月3日から2022年1月22日で、入院率は1週間ごとに算出されました。このうち入院者数がピークに達したのはデルタ株流行中では2021年9月11日を最終日とする週、オミクロン株流行中では2022年1月8日を最終日とする週でした。


調査の結果、オミクロン株ピーク時における0~4歳の子どもの入院率は10万人当たり15.6人であり、デルタ株ピーク時における10万人当たり2.9人という数字と比較して5倍以上であったことが判明。デルタ株に比べてオミクロン株流行時に子どもの入院率が格段に高まったという結果を受け、研究チームは「今回の指標に加えて長期的な後遺症の可能性も考慮し、COVID-19発生率を減らすための多岐に渡る予防戦略の重要性が強調された」と記しています。

加えて、ワクチン接種資格がある12~17歳の子どもを対象にした調査では、オミクロン株が優勢だった2021年12月における入院率について、ワクチン未接種者がワクチン接種完了者の約6倍という結果が示されたとのこと。

研究チームは「マスク着用などの予防戦略に加え、ワクチン接種はCOVID-19の重症率を下げるために重要だ。資格があるすべての人はワクチンを接種すべきであり、これにより自己およびワクチン接種の資格がない人を含めた他者の重症化リスクを下げることができる」と記しました。

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in Posted by log1p_kr

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